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前回は、『財務諸表を読み解こう!』シリーズの第12回目として、経営分析を行う際のポイントの中から「健全性(安全性)」についてお話しました。

健全性(安全性)というのは、簡単に言えば「会社が倒産しないか」ということです。

会社は支払能力が無くなったときに倒産するので、会社の支払能力をみることこそが健全性(安全性)の分析だということになります。

そして、会社の支払能力は短期的なものと長期的なものとに分けることができます。

短期的な支払能力は流動比率をみて分析します。

流動比率=流動資産÷流動負債

流動比率は200%以上が目安とされています。

さらに、流動資産のうち、商品など即座の支払いには使えないものを除いた当座資産(現金預金・受取手形・売掛金・有価証券)に限定して計算する当座比率というものもご紹介しました。

当座比率=当座資産÷流動負債

当座比率は100%以上が目安とされています。

以上が前回のおさらいです。

さて、今回も前回に引き続き、経営分析を行う際のポイントの中から「健全性(安全性)」についてお話したいと思います。

前回は、短期的な支払能力を分析する比率のご紹介でしたが、今回は長期的な支払能力を分析する比率のご紹介です。

長期的な支払能力は、貸借対照表の固定資産と自己資本の関係から把握することができます。

すなわち、長期的に使用(保有)する固定資産にかかる資金を、どのように調達しているのかをみるというわけです。

これを「固定比率」といいます。

固定比率=固定資産÷自己資本

固定比率では、返済義務の無い資金である自己資本でどれだけ固定資産にかかる資金をまかなえているかをみています。

固定比率は100%未満が目安とされています。

とはいえ、固定比率が100%以上の会社が健全ではないというわけではありません。

自己資本にさらに長期的に返済していく固定負債を含めた「固定長期適合率」を求め、この比率が100%未満であれば一応健全と判断できます。

固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)

さて、今回最後にご紹介する比率は「自己資本比率」です。

自己資本比率=自己資本÷総資本

会社の資金のうち、どれだけの割合を自己資本でまかなえているかをみる比率です。

当然、比率が高いほど借金が少なく、健全であるといえます。

いかがでしたでしょうか。

今回は、『財務諸表を読み解こう!』シリーズの第13回目として、経営分析を行う際のポイントの中から前回に引き続き「健全性(安全性)」に焦点をあててお話しました。

次回は、「生産性」についてお話したいと思います。