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はじめに

前回「損益計算書から会社の利益を分析する方法①」で同業他社の損益計算書と自社の損益計算書を比較して分析することが大切ですよということをお話しました。

今回は同業他社の損益計算書と自社の損益計算書を比較する具体的な方法を指標別にまとめてみます。

社会人ならご自身の会社の数値を、学生さんなら就職したい会社の数値を実際に指標に落とし込んで分析してみてくださいね。

まずは同業他社の数値を把握する

これに関しては2通りの方法があります。

同業他社が上場会社であったり、大手企業の場合は「EDINET」から個別の会社の業績を知ることができます。

中小企業だと個別の会社ごとの業績を調べるのは困難になります。

そこで、中小企業庁が発表している「中小企業実態基本調査」の2.売上高及び営業費用 の数字を使用すると良いでしょう。

なお、両者とも以下に紹介する指標の金額を調べる以外にもたくさんの使い方ができます。

個人的なお勧めとしては、「中小企業実態基本調査」の調査の概況(主要項目の調査結果) のPDFは見ていて参考になると思います。

会社の利益を分析するツールが出そろったところで、いよいよ会社の数値を分析するための指標を3つ紹介したいと思います。

売上高総利益率

売上総利益(粗利)を売上高で割った利益率です。

会社が売っている商品やサービスの収益性を表します。

数値が高ければ高いほど商品やサービスの付加価値が高く、競争力も高いと考えられるが、物量作戦を展開していて薄利多売の戦略をとっていれば利益率自体は小さくなるが売上総利益(粗利)の金額は多くなるのでOKな場合もある。

一般的には20%~25%ぐらいが理想のような気がします(業種にもよりますが…)。

売上高営業利益率

営業利益を売上高で割った利益率です。

会社が本業で行っている事業でのもうけの割合を表します。

一般的には5%~10%ぐらいが理想のような気がします(業種にもよりますが…)。

売上高経常利益率

経常利益を売上高で割った利益率です。

会社のトータル的な利益を生み出す力が分かる指標です。

本業に加えて、稼いだお金を運用して得た利益や設備投資等のために借り入れたお金の利息等を調整した経常利益をもとにした利益率です。

高ければ高いほど良いが3%以上にしたいところ(業種にもよりますが…)。

最後に

軽く利益を分析する指標と参考数値を挙げてみましたが、いかがだったでしょうか?

各種利益率は業種によって大変異なりますので、是非ご自身でご確認ください。

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