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まずは貸借対照表を理解しよう
貸借対照表とは、「決算日」におけるお店の財政状態を明らかにするための表です。
貸借対照表には、現金や建物などお店が保有する財産である「資産」、銀行からの借入金など返済義務のある「負債」、そして資産から負債を差し引いた正味の財産である「純資産」が記載されます。
ちなみに決算日とは、お店の売上げ、利益などの集計を締める日のことをいい、通常、年1 回、12 月31 日や3 月31 日に設定されます。
資産・負債・純資産を最も簡単に言うと…
上記の貸借対照表の説明は最速簿記のテキストの文章をそのまま持ってきました。
日商簿記3級の合格のために正確な記述をしているので少し硬いですね。
今日はブログなのでイメージし易いようにもっと簡単にします。
資産=現金、負債=借金と思ってください。
そうすると、純資産はなにかと言うと、現金-借金なので、なにかあった時にその会社がすぐに使える現金の金額ということになりますよね。
つまり、純資産こそがその会社の本当の価値なのですね。
会社の価値を評価するために純資産に焦点を当てよう
今日このテーマでブログを書こうと思ったきっかけは資産=会社の価値だと思っている方が多いからです。
簡単な例を2つ挙げますのでちょっと考えてみて下さい。
家庭の財産
よく新聞に家庭の平均貯蓄額は○○○万円という記事が書かれていたりしますよね。
でも、実はこれだけの内容では家庭の本当の価値、言い換えれば家庭で本当に使用できる現金の金額は分かりません。
なぜなら負債=住宅ローン等の借金があるかもしれないからです。
資産=貯蓄額等から負債=住宅ローン等の借金を差引いて初めてその家庭で本当に使用できる現金の金額(=純資産)が分かりますよね。
国債の金額
もう一つの例として、新聞で取り上げられている事柄として国債の発行金額○○○兆円という記事があります。
これも同じことが言えて、国債=借金=負債なので負債の側からしか見ていない記事です。
当然国が持っている資産も考慮にいれて、資産-負債の純資産で評価した方が良いですよね。
会社についても同じことが言えます。
銀座の一等地に大きな自社ビルを持っていて、いろんな事業を展開している企業を想像してください。
ものすごく儲かっていて、景気が良いように見えてしまいませんか?
でも、実は銀座の一等地に自社ビルを買ったせいで借金=負債がいっぱいある企業かもしれません。
このように会社の価値を正確に測るために簿記では純資産という項目が存在します。
初めて勉強すると、純資産って一体なんのためにあるのかと疑問に思う方も多いのですが、実は一番重要な項目かもしれませんね。