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今回は実際にあった事例(※各種金額は説明用に少し変えています)を使って会計数値の使い方を紹介するね。

これはある酒販店のお話。

お酒をメインに飲料品・食料品等を扱っているお店をイメージしてね。

このお店の前期の売上は1,000万円、利益は80万円だったとしよう。

それが当期は売上が800万円、利益がマイナス100万円になってしまったんだ。

この数値からだけだと、単に売上が減って赤字になっちゃったんだなって思うだけかもしれないけど、お店の従業員人たちからするとなんで赤字になってしまったのかなんで赤字になってしまったのか疑問だったんだ。

というのも、お店の忙しさは昨年以上、商品もよく売れていたんだ。

だからお店の従業員たちはなんで赤字になったのかわからなかったし、頑張ったのに赤字になっているのが納得いかなかったんだ。

みんなはどうして赤字になったと思う?

少し考えてみてね。

・・・どうかな?何か原因は考えついたかな?

まあ原因なんて挙げようと思えばいくらでも挙げられるんだけど、今回の事例は損益計算書の数値から予想してみるよ。

このお店の売上原価の金額なんだけど、前期は400万円、当期は350万円だったんだ。

この売上原価の金額を知ってみんなはどうする?

勘のいい人は、原価率を計算したんじゃないかな!?

原価率っていうのは、売上原価の金額を売上高で割ることで求められるよ。

このお店の原価率は以下のようになるよ。

前期 40%(=400万円/1,000万円)

当期 47.5%(=380万円/800万円)

このように前期と当期の原価率を比べると原価率が高くなっていることがわかるね。これはいったいどういうことなのか?

そのままだけど、前期に比べ当期は原価率が高い商品がたくさん売れたってことだね。

お店の従業員に聞いてみると、前期に比べ当期は発泡酒など原価率の高い商品がよく売れていて、生ビールなどの原価率の低い商品の売り上げが落ちていたんだって。

つまり、頑張って商品は売っていたんだけど、原価率の高い発泡酒を多く売っていたから、あまり利益としては伸びなかったんだね。

そして、当期は赤字になっているんだから、原価率の高い商品を多く売っても人件費などの固定費を賄えていなかったっていう状態になっているということなんだ。

つまり、商売として成り立っていないってこと。いくら商品を売ってもマイナスになってしまう状態。

じゃーこれを解消するにはどうすればいいか?

色々な方法が考えられるけど、例えば原価率の低い商品(販売価格が高い割に原価が安い商品)などを積極的に販売するだとか、そもそも人件費がかかりすぎているのかもしれないから従業員の作業を見直して効率化を図るとか。

どうかな、みんなが簿記で作った財務諸表を使って問題点を探し出し、それに対する対応策を考えることができたね。

今回は原価率!!是非覚えておこう。

この指標を覚えるだけじゃなく、財務数値を使って問題点を特定し、それに対する対応策を講じるっていう流れ自体もしっかり覚えておいてね。

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