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り:今回は第13章、精算表についてみていくよ。

ケ:精算表って何?

り:精算表は、試算表に決算整理による修正項目を反映させて、貸借対照表と損益計算書を作成する流れをまとめた表なんだ。試験で毎回必ず出題されるから、しっかりと勉強しようね。

ケ:がんばります。

り:まずは、精算表の作成ポイントを確認しよう。テキストの精算表をみてね。①、貸借対照表項目を記入。②、損益計算書項目を記入。③、決算整理で新たに生じた項目を記入。④、決算整理前の残高試算表の数値を記入。⑤、決算整理仕訳を記入。⑥、損益計算書項目について④の試算表の金額に⑤の修正記入の金額を反映させた残高を記入。⑦、貸借対照表項目について④の試算表の金額に⑤の修正記入の金額を反映させた残高を記入。⑧、損益計算書の貸借差額と貸借対照表の貸借差額を当期純利益または当期純損失として記入。作成のポイントはこんなところかな。問題としては、⑤⑥⑦の各欄を埋める形式が多く出題されるよ。

ケ:複雑過ぎて何が何だか・・・。

り:実際に記入してみればつかめてくると思うよ。次のページでやってみよう。売上原価の算定と減価償却費の計上を例にして説明するよ。

ケ:売上原価の算定も減価償却費の計上も、どちらも仕訳は勉強済だよね。

り:そうだね。仕訳がきちんときれれば、あとは精算表の記入の仕方に慣れるだけで問題を解けるようになるよ。簿記はとにかく仕訳をきれるかどうかが勝負なんだ。

ケ:問題集を使って仕訳をきるトレーニングをしっかりやってるから大丈夫だよ。

り:それを聞いて安心したよ。それじゃ、実際に精算表に記入してみようね。まずは仕訳をきることからスタートするよ。売上原価の算定の仕訳はおぼえてるかな?期首商品棚卸高が500円、期末商品棚卸高が300円だと仮定して仕訳をきってみて。あ、仕入勘定を使ったやり方でやってみてね。

ケ:仕入勘定を使う場合の売上原価算定の合言葉は、シークリ・クリシーだったよね。だから、借方・仕入500円、貸方・繰越商品500円。さらに、借方・繰越商品300円、貸方・仕入300円だね。

り:ちゃんと仕訳がきれたね。この仕訳をもとに、精算表に記入するよ。精算表から繰越商品と仕入の欄をさがしてね。

ケ:みつけたよ。

り:オッケー。試算表欄の金額をみると、繰越商品が借方に500円、仕入が借方に1400円と記入されているね。ちなみに、試算表欄の金額は、通常記入済の状態で問題が出されるよ。それじゃ、ケロちゃんがきってくれた仕訳をもとに、記入していこう。修正記入欄に記入するんだよ。

ケ:修正記入欄にも借方と貸方があるから、仕訳をきったとき借方に記入したものは修正記入欄の借方に、仕訳をきったときに貸方に記入したものは修正記入欄の貸方に記入すればいいのかな?

り:うん。繰越商品は仕訳の借方に300円、貸方に500円と記入したよね。だから、修正記入欄の借方に300円、貸方に500円と記入すれば良いんだよ。

ケ:じゃあ、仕入は仕訳の借方に500円、貸方に300円と記入したから、修正記入欄の借方に500円、貸方に300円と記入するんだね。

り:その通りだよ。あとは、試算表欄の金額に修正記入欄の金額を足し引きした金額を、損益計算書欄か貸借対照表欄に記入するんだ。繰越商品の場合、試算表欄の借方に残高があるから、修正記入欄の借方の金額は足して、貸方の金額は引くんだよ。繰越商品と仕入、それぞれ貸借対照表欄と損益計算書欄のどちらに記入されるかわかる?

ケ:うん。繰越商品は資産だから貸借対照表欄に、仕入は費用だから損益計算書欄に記入だね。

り:その通り。じゃあ金額も確認しようね。貸借対照表欄に記入される繰越商品の金額は、試算表欄の500円に修正記入欄の借方の300円を足して、貸方の500円を引けば求められるよ。つまり、500円+300円-500円で300円になるね。ケロちゃん、損益計算書欄に記入される仕入の金額はどうなるかな?

ケ:仕入の金額は、試算表欄の1400円に修正記入欄の借方の500円を足して、貸方の300円を引けば求められるから、1400円+500円-300円で1600円になるね。

り:だんだんつかめてきたみたいだね。それじゃ、今度はもう1つの例である減価償却費の計上について記入してみようか。

ケ:まずは仕訳をきるんだったよね。

り:そうだね。減価償却費が100円で、間接法で処理していると仮定して仕訳をきってみて。

ケ:借方・減価償却費100円、貸方・減価償却累計額100円だね。

り:精算表への記入もやってみて。

ケ:はーい。減価償却費と減価償却累計額の欄をさがして・・・。あった。修正記入欄の借方に100円と記入。減価償却費は決算整理で新たに生じた項目だから、試算表欄に残高はないね。だから修正記入欄の金額がそのまま損益計算書欄の金額になるね。お次は減価償却累計額。修正記入欄の貸方に100円と記入。試算表欄の金額1500円に修正記入欄の100円を足して、貸借対照表欄の金額は1600円になるね。

り:バッチリ記入できたね。どう?難しかったかな?

ケ:まだ慣れないから記入に時間がかかっちゃいそうだけど、トレーニングすればなんとかなりそうだよ。まず仕訳をきれるようになることが大事だってこともよくわかった。

り:試験に合格するための極意は、仕訳をマスターすることなんだよ。

ケ:仕訳マスターを目指して、これからもトレーニングに励みます。

り:ここまでついてこられたケロちゃんなら大丈夫だよ。よし、これで第13章の内容はオシマイだよ。次回は最終章の14章だよ。