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第2節 売上原価の算定

1.売上原価とは

り:第2節、売上原価の算定をみていこう。まず、売上原価っていう言葉なんだけど、これは当期売上げた商品を仕入れる為にかかった費用のことをいうんだ。

ケ:売上げた商品を仕入れる為にかかった費用ってことは、仕入勘定の金額ってこと?

り:そうなる場合も稀にあるんだけど、実は仕入勘定の金額イコール売上原価ではないんだ。まずはその点を説明するね。ケロちゃん、三分法って覚えてるかな?

ケ:え〜っと・・・何だっけ?

り:商品売買取引を処理する方法のことだね。商品売買取引を処理する方法はいくつかあるんだけど、3級ではこの三分法で処理するって話したよね。

ケ:あ〜、なんだかそんな気もするような(笑)

り:ちゃんと第3章を見直しておいてね。この三分法は、商品売買取引を仕入勘定、売上勘定、繰越商品勘定という3つの勘定を使って処理する方法なんだ。仕入と売上げは、それぞれ費用と収益に属する項目っていうのは大丈夫だよね?

ケ:うん。繰越商品って何なの?

り:繰越商品は資産に属する項目で、商品の在庫を示している勘定なんだ。

ケ:繰越商品は資産だね。

り:この三分法によれば、商品を仕入たら仕入勘定で処理するから、決算整理前の仕入勘定は当期の仕入金額を示すことになるっていうのはわかるかな?

ケ:うん。大丈夫。

り:仮に期首に商品の在庫がなくて、かつ、当期に仕入れた商品をすべて売却したのであれば、この仕入勘定の金額がそのまま当期の売上原価になるんだけど、まずここまで大丈夫かな?

ケ:もうちょっとゆっくりお願いします。

り:そうだね。まず、期首商品の在庫がない、つまり前期に仕入れた商品は残ってないってことだから、当期に売上げた商品はすべて当期に仕入れたものってことだよね。

そして、当期に仕入れた商品をすべて売却したんだから、当然、当期の仕入にかかった金額がそのまま、当期の売上げに対応する売上原価になるんだ。

ケ:うん。そうだよね。これが違う場合もあるの?

り:そう。例えば、期首商品在庫がある場合や、期末商品在庫がある場合なんかだね。単純に考えてほしいんだけど、例えば期末商品在庫があるってことは、当期に仕入れた商品が売れ残ってるってことだよね。そうすると、仕入勘定にはその売れ残ってる商品の原価も含まれてるわけだから、当然、仕入勘定の金額イコール売上原価とはならないよね。

ケ:あっ、そうだね。

り:そこで決算整理で仕入勘定を売上原価に修正するんだ。売上原価を算定する流れはテキストの図のようになるよ。まず、期首商品棚卸高、つま

り前期から繰り越した期首商品在庫の原価を繰越商品勘定から仕入勘定に振替えるんだ。仕訳としては、借方、仕入、貸方、繰越商品だね。

ケ:借方、仕入、貸方、繰越商品?

り:そう。この処理を行うことで、仕入勘定の金額は当期の仕入原価、プラス期首商品在庫の原価となるんだ。つまり当期取り扱った商品すべての金額となるんだ。」

ケ:なるほど。

り:ただこれだと当期に売れ残って在庫になった分の原価まで含まれてしまってるから、その分を控除する必要があるんだ。それが矢印の右側の処理なんだ。期末商品棚卸高、つまり期末商品在庫の原価を仕入勘定から繰越商品勘定に振替えるんだ。仕訳としては、借方、繰越商品、貸方、仕入という形になるよ。

ケ:貸方に仕入ってことは費用の金額を減らして、繰越商品っていう資産を増やしてるんだね。

り:そうそう。

ケ:流れはわかったけど、ちゃんと覚えられるかな?

り:大丈夫。じつはこの仕訳を覚える魔法の言葉があるんだ。

ケ:魔法の言葉?

り:そう。この言葉を覚えとけば仕訳を思い出せるからね。

ケ:へ〜、どんな言葉なの?

り:それはね、シークリ、クリシー!!

ケ:シークリ、クリシー?

り:そう。最初のシーは借方の仕入、次のクリは貸方の繰越商品、そして後半のクリは借方の繰越商品、最後のシーは貸方の仕入を表しているんだ。

ケ:なるほど。それでシークリ、クリシーなんだ。

り:この言葉さえ覚えとけば簡単だからね。

ケ:はーい。

り:それじゃ今回はここまで。次回もがんばろうね。