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第7節 受取手形記入帳

り:第7節は受取手形記入帳だよ。受取手形記入帳は、受取手形の状況を記入する補助記入帳なんだ。それじゃ、それぞれの欄に何を記入するか説明するよ。日付欄に日付を記入。手形種類の欄には、受け取った手形が約束手形なら“約手”を、為替手形なら“為手”を記入。手形番号の欄には受け取った手形の番号を記入。適用欄には仕訳をきった際の受取手形の相手科目を記入。支払人の欄にはその手形の代金を支払う人を記入。振出人または裏書人の欄にはその手形を振り出した人、または裏書譲渡した人を記入。振出日の欄と満期日の欄にはそれぞれ振り出した日と満期の日を記入。支払場所の欄には手形代金が支払われる金融機関を記入。手形金額の欄には手形代金を記入。てん末欄には手形の最終的な状況を記入。具体的には、手形代金を回収したときは“入金”、手形を割り引いたときは“割引”、手形を裏書譲渡したときは“裏書譲渡”と記入するよ。一通りの説明をしたけど、ここでは記入のルールというより、受取手形記入帳の記入を見て、どういう状況なのかがわかるようになってほしいんだ。

ケ:どういうこと?

り:つまり、仕訳を推定出来るようになってほしいってことだよ。例えば、4月6日は手形種類の欄が約手となっているから、約束手形を受け取ったことがわかるよね。そして、摘要欄が売上となっているから、仕訳の相手科目が売上だってこともわかる。さらに、手形金額の欄をみると、受け取った手形代金は3000円だとわかる。トータルで考えると、売上の代金として3000円の約束手形を受け取ったっていう状況がわかるよね。

ケ:お~、記入されていることの意味を考えると、取引の状況が浮わかるんだね。

り:取引の状況が読み取れれば仕訳もわかるよね。

ケ:4月6日は売上の代金として3000円の約束手形を受け取ったんだから、借方・受取手形3000、貸方・売上3000だね。

り:その通り。状況を読み取って、仕訳できるようになればOKだよ。受取手形記入帳はこのくらいで大丈夫そうだね。次のページに進もう。

第8節 支払手形記入帳

り:第8節は支払手形記入帳だよ。支払手形記入帳は、支払手形の状況を記入する補助記入帳なんだ。これも受取手形記入帳と同じで、状況を読み取って仕訳をきれるようにしてね。ここはもう特に説明することはないんだけど、せっかくだから練習で5月8日の仕訳を推定してみようか。

ケ:5月8日は手形種類の欄が約手となっているから、約束手形を振り出したってことだよね。そして、摘要欄が仕入となっているから、相手科目が仕入だってこと、さらに、手形金額の欄をみると、振り出した手形代金は5000円だってこともわかる。トータルで考えると、仕入の代金として5000円の約束手形を振り出したっていうことになるね。仕訳にすると、借方・仕入5000、貸方・支払手形5000。

り:うん、バッチリ。問題集にはてん末欄を推定する問題もあるから、復習の時にやってみてね。

ケ:はーい。

り:それじゃ、第8節はこれでオシマイ。今回はここまで。次回もがんばろうね。