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第1節 帳簿

り:今回から第11章、帳簿についてみていくよ。

ケ:帳簿って言葉はこれまでにも何度か出てきたよね。

り:うん、そうだね。第1章でも軽く説明したけど、帳簿は取引を記録するノートのことをいうんだよ。簿記っていうのはお店や企業などの取引を一定のルールに従って記録・計算する手続きなんだけど、これを記録しておくノートが帳簿なんだ。帳簿には、必ず作成する主要簿と、必要に応じて作成する補助簿っていうのがあって、さらに補助簿には補助記入帳と補助元帳があるよ。下に主要簿と補助簿をまとめた表があるからみてごらん。

ケ:ズラーッとたくさんあるね。もしかして、これ全部勉強するの?

り:うん、全部やるよ(笑) まぁいつも言っていることだけど、1つ1つは難しくないからね。それじゃ、順に確認していこう。次のページに進んでね。

第2節 仕訳帳

り:まずは仕訳帳から。仕訳帳は仕訳を記入する帳簿で、主要簿の1つだよ。お店が取引を行ったら、まずこの仕訳帳に記入するんだ。

ケ:これまでたくさんの仕訳を勉強してきたけど、その仕訳を記入する場所が仕訳帳ってことだね。

り:その通り。それじゃ、例11-1を使って、仕訳帳を記入する際のルールを確認しよう。4月1日に山口商店より商品1000円を仕入れ、代金は現金で500円を支払い、残額は掛けとした、という事例だよ。

ケ:仕訳自体は簡単だね。借方は仕入1000円で、貸方は現金500円と買掛金500円。

り:問題は、これをどうやって仕訳帳に記入するかだね。まずは日付欄。ここに取引した日を記入するよ。

ケ:今回の例では4月1日だね。

り:うん。ちなみに、同じページで同じ月の取引を記入するときは、月を省略して日付だけ記入すればいいからね。

ケ:てことは、例えば4月2日に別の取引を行った場合は、日付の2だけ記入すればいいわけだね。

り:そういうこと。それじゃ次は摘要欄。ここに仕訳の勘定科目を記入するよ。左側に借方の勘定科目、右側に貸方の勘定科目を、カッコを付けて記入するんだ。今回の例のように勘定科目が複数ある場合には、勘定科目の上の行に“諸口”と書いてね。こっちはカッコいらないよ。そして、仕訳の下に取引の内容を記入するんだけど、これは省略する場合もあるよ。最後に、1つの取引ごとに区切りの線を引いたら摘要欄はオシマイ。

ケ:普段仕訳を行うときには諸口なんて書いてないから、忘れちゃいそう。

り:まぁ、これも慣れだね。最初のうちはルールを1つ1つ確認しながら記入するといいよ。次は元丁の欄だけど、これは次のページで確認するからいったん飛ばすね。仕訳帳のルールの最後は借方・貸方欄。ここには金額を記入するよ。

ケ:うん、これならオイラにも出来そう。

り:もちろんできるよ。それじゃ、次に進もう。