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4.費用の見越し

り:前回の続きだよ。まずは費用の見越しについてみていくよ。費用を見越し計上する場合は、費用を計上するとともに、未払費用を計上するんだ。未払費用は、負債項目だからね。

ケ:次は費用を減額じゃなくて、追加で計上するんだね。

り:そう。その仕組みを例9−11で確認しよう。あっ、未払費用も、未払保険料とか具体的な勘定名を使用することがあるっていう点はこれまでと同じだからね。

ケ:はーい。

り:例9−11は、決算で、支払家賃の見越し計上を行う問題だね。そして家賃は、5月31日に過去4ヶ月分の400円を支払う予定っていう条件だね。つまり、家賃を後払いしてるっていう状況だね。これも解説にある線表で考えてみよう。今回対象となる家賃は、当期の2月1日から次期の5月31日までの4ヶ月分だね。

ケ:うん。4ヶ月分の600円だよ。

り:この家賃は次期の5月31日に支払うから、決算日時点ではこの家賃は費用に計上されていないっていうのは大丈夫かな?

ケ:まだ支払ってないから計上されようがないもんね。

り:そう。家賃っていう費用が何も計上されていない状態なんだけど、当期の2月1日から3月31日までの家賃は当期の費用に計上すべきものだよね。

ケ:そうだね。

り:だから将来支払う家賃のうち、当期に計上すべき2ヶ月分の家賃、300円を費用として追加で計上してあげないといけないんだ。ケロちゃん、費用を追加で計上するってことは、どういう仕訳になる?

ケ:え〜っと、借方に費用を記入しないとだから、借方、支払家賃300円?

り:そう。そして、相手勘定は未払費用で、今回は家賃の未払いだから、貸方、未払家賃300円となるんだ。

ケ:なるほどね。

り:見越しの処理もそんなに難しくないでしょ。

ケ:うん。繰延べの処理と逆で、費用を増額するんだって覚えてれば大丈夫そう。

り:じゃー最後に、収益の見越しをみていこう。

5.収益の見越し

り:収益を見越し計上する場合は、収益を計上するとともに、未収収益を計上するんだ。未収収益は資産項目だよ。

ケ:最後は未収収益か。これも具体的な勘定名を使用することがあるっていう点は同じなんだよね。

り:そうだね。これも未収家賃とか未収利息っていう勘定を使う場合があるよ。じゃー例9−12をみていこう。決算で、受取利息の見越計上を行う問題だね。そして、利息は9月30日に過去1年分の1,000円を受取る予定なんだね。

ケ:ってことは今回対象となる利息は、当期の10月1日から次期の9月30日までの分ってことだね。とすると、当期に追加で計上しないといけない分は、10月から3月までの6ヶ月分、つまり半分の500円ってことか。

り:おお〜正解。じゃー仕訳は?

ケ:受取利息を追加で計上するんだから、貸方、受取利息500円。そして、借方、未収利息500円だね。

り:うん。ばっちり。この繰延べ、見越しの処理は苦手とする人が多いんだけど、繰延べは費用・収益を減額、見越しは費用・収益を増額って暗記しておいてば、そんなに悩まないからね。

ケ:はーい。

り:実は、この繰延べ・見越しの処理を行った場合には、翌期首に行わないといけない処理があるんだ。それは、繰延べ・見越し後の処理だよ。

6.繰延べ・見越し後の処理

り:繰延べ・見越しの処理を行った場合は、翌期首に再振替仕訳を行わないといけないんだ。

ケ:再振替仕訳?

り:そう。再振替仕訳っていうのは、繰延べ・見越し時に行った仕訳の逆仕訳を行うことをいうんだ。例9−13をみてね。この例は、さっきみた例9−12を前提としてもので、翌期首の再振替仕訳に関する問題なんだ。まずは例9−12の確認だけど、受取利息の見越計上の問題だったね。

ケ:うん。借方、未収利息500円、貸方、受取利息500円っていう仕訳をしたよね。

り:そうだね。この場合に翌期首に再振替仕訳を行ったらどんな仕訳になる?

ケ:え〜っと、今の仕訳の逆仕訳なんだから、借方、受取利息500円、貸方、未収利息500円、だよね?

り:正解。この再振替仕訳は、計上時の逆仕訳ってことを覚えておけば大丈夫だからね。

ケ:はーい。

り:これで第9章、決算整理は終わりだよ。しっかり復習してね。お疲れ様。

ケ:ありがとうございましたー。