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第4節 消耗品

1.消耗品購入時

り:今回は消耗品についてみていくよ。まず、消耗品っていうのは、ボールペンやコピー用紙など、低額で短期的に消費されるものをいうんだ。消耗品の処理には2つ方法があって、ひとつは購入時に消耗品費勘定で費用計上する方法、もうひとつは購入時に消耗品勘定で資産計上する方法だよ。

ケ:買ったときに費用とするか資産とするか選べるってこと?

り:そう、お店はどちらかの方法を採用することができるんだ。あっ、2つの方法をちょこちょこ変更するのは認められないからね。例9−7をみていこう。ボールペン500円を現金で購入した、っていう問題だね。まず左側の①が消耗品費勘定で処理、つまり費用として処理する方法だね。

ケ:消耗品費勘定か〜。

り:この方法では購入した全額を消耗品費として処理するから、借方、消耗品費500円、貸方、現金500円となるんだ。これに対して右側の②が消耗品勘定で処理、つまり資産として処理する方法だね。こっちの場合は、借方、消耗品500円、貸方、現金500円となるんだけど、ここまでは大丈夫だよね。

ケ:うん。借方の勘定が、消耗品費っていう費用勘定になるか、消耗品っていう資産勘定になるかの違いだね。

り:そうそう。ちょっと考えないといけないのは決算時の処理なんだ。次の決算時ってとこをみてね。

2.決算時

り:消耗品の処理として、①の購入時に消耗品費として処理している場合には、期末に残っている未使用分を消耗品費から消耗品に振り返るんだ。つまり最初に費用計上してたんだけど、未使用分は費用計上せずに資産として次期に繰り越さないといけないから、その分だけ消耗品費から消耗品に振替えるんだ。

逆に②の購入時に消耗品として処理している場合は、当期使用した分を消耗品から消耗品費に振替えるんだよ。

ケ:①は費用から資産へ、②は資産から費用へだね。

り:そう。そして注意してほしいのが金額なんだ。①の場合には未使用分を振替えるのに対して、②は当期使用分を振替えるからそれぞれ金額が異なるんだ。

例9−8をみてごらん。まず問題文を確認するよ。決算において、消耗品100円が未使用であることがわかった。なお、当期の消耗品購入額は500円であり、期首に消耗品の在庫はなかった。この問題を①、②の2つの方法で処理していくよ。まずは①から。

ケ:①は購入時に消耗品費として処理している場合だよね。

り:そう、ってことは決算で、未使用分を消耗品費から消耗品に振替えないといけないんだったよね。ケロちゃん、この場合の仕訳はどうなる?

ケ:未使用分が100円だから、借方、消耗品100円、貸方、消耗品費100円じゃない。

り:そうそう。じゃー②の消耗品として処理している場合はどういう仕訳になる?

ケ:え〜っと、資産として処理してるんだから、決算では資産から費用に振り替えだよね。ってことは、借方、消耗品費100円、貸方、消耗品100円じゃない?

り:ケロちゃん、さっき金額に注意してって言ったよね。

ケ:えっ、あ〜っそっか。資産から費用だから未使用分じゃなくて、当期使用分を振り返るんだった。だから金額は当期購入額500円から未使用分の100円を引いた、400円だね。

り:そうだね。間違えないようにね。次のページにこの問題の解説があるから確認しておこう。この解説で2つの処理のどちらを使っても結果は同じだということを確認してほしいんだ。まず①の消耗品費とする方法からだけど、決算整理前は消耗品費勘定に当期購入額の500円が記入されているよね。そして、決算整理で未使用分の100円だけ消耗品に振替えるから、結果として、消耗品費400円、消耗品100円となるよね。

ケ:うん。そうなってる。

り:じゃー次に、②、消耗品とする方法だけど、決算整理前は消耗品勘定に当期購入額の500円が記入されているね。そして、決算整理で当期使用分の400円を消耗品費に振替えるから、結果として、消耗品費400円、消耗品100円となるよね。どっちも同じだよね。

ケ:ほんとんだ。

り:消耗品の問題を解く場合には、まず、購入時にどっちの処理を行っているか把握するようにしてね。

ケ:はーい。

り:じゃあ今回はここまで。次回もがんばろうね。