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第3節 貸倒引当金

1.貸倒引当金の設定

り:今回は第3節、貸倒引当金についてみていくよ。まず、この貸倒引当金っていうものがどういう話なのかっていう所から始めるね。ケロちゃん、貸倒れって知ってるかな?

ケ:う〜ん、聞いたことあるけど、正確にはわかんない。

り:わかった。まず得意先に対する売掛金を思い出してほしいんだけど、これは将来、得意先から現金を受取ることができるっていう権利を表しているんだったよね。

ケ:うん。

り:でも現金を受取るのは将来の話だから実際には回収できないってこともあるよね。

ケ:得意先が倒産とかしちゃうと回収できないかもしれないよね。

り:そう。そういった理由で実際に回収できなくなることを『貸倒れ』というんだ。決算では、次期以降の貸倒れに備える処理を行うんだけど、それが貸倒引当金なんだよ。具体的には、期末の売掛金や受取手形などの債権に対する将来の貸倒れ見積額を計算して、これを貸倒引当金繰入という勘定で費用処理し、相手勘定として貸倒引当金を計上するんだ。

ケ:え〜っと色々わかんなかったんだけど、もう一度説明して下さい。

り:うん。一つずつ解決していこう。まず処理としては、借方、貸倒引当金繰入、貸方、貸倒引当金となるんだ。貸倒引当金繰入は費用項目だからね。

ひとまずこの形をしっかり覚えてね。

ケ:うん。貸方の貸倒引当金は資産・負債・純資産・収益・費用のどれになるの?

り:貸倒引当金は、資産の評価勘定と呼ばれる項目なんだ。これについてはあとで説明するから、まずは形を覚えておいてね。

ケ:はーい。

り:じゃー次に仕訳の金額なんだけど、これは将来貸倒ると予想される金額を使うんだ。

ケ:将来貸倒ると予想される金額?どうやって計算するの?

り:うん。まず期末時点での売上債権の金額を把握するんだ。売上債権っていうのは、売上げに伴って発生した債権で、よく出てくるのは売掛金と受取手形だね。だから、決算日現在の売掛金と受取手形の合計金額が売上債権の金額になるんだ。ここまではいいかな?

ケ:うん。売上債権の金額を把握だね。

り:そう。それがわかったら、この金額に貸倒れ実績率という数値をかけるんだ。

ケ:貸倒れ実績率?

り:貸倒れ実績率っていうのは、過去にどのくらい貸倒れが生じたかっていう確率を示した数値なんだけど、この数値は問題で指示があるからそれに従えばいいよ。普通、問題では2%から3%くらいの数値がよく使われるからね。

ケ:はーい。

り:売上債権の金額に、この貸倒れ実績率をかけた金額が、将来貸倒れが予想される金額なんだ。つまりこの金額だけ回収できないと予想されるんだ。

ケ:なるほど。

り:それじゃ今回はここまで。次回もがんばろうね。