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はじめに

小切手と手形は全く異なるものですが、簿記の勉強をしているとごっちゃごちゃになりませんか?

例えば先日付小切手ですが、制度上は小切手ですが、簿記の勉強上では「受取手形」という勘定科目で処理します。

今日は簿記学習上での小切手と手形の違いについて整理してみましょう。

まずは小切手と手形の定義を理解しよう。

まずは小切手からですが、小切手とは振出人が自分の取引銀行に支払いを委託する証券で、小切手の受取人は銀行にもっていくことで小切手を現金に換金することができるものです。

次に手形ですが、手形とは将来の特定の日に特定の金額を支払う旨を約束した有価証券で、受取人は特定の日に銀行に手形を持ち込むと手形の金額が払い込まれます。

では簿記上での小切手と手形の違いは?

上記のように小切手も手形も銀行に持ち込むとお金がもらえるという点で同じです。

また、いろいろな簿記の参考書にも小切手と手形の写真が載っていると思いますが、なにか細かい字でいろいろ書いてあり、両者とも同じに見えてしまうのではないでしょうか?

本題に戻りますが、では簿記上の小切手と手形の違いはなんでしょうか?

ずばり、「銀行に持ち込んだ時に今すぐ支払ってもらえるかどうか」です。

注意点としては、簿記では制度上の「小切手」という名前も「手形」という名前も関係ありません。

例えば、冒頭にあげた先日付小切手です。

先日付小切手はその場でお金がないから2日~3日後から効力を発生する「小切手」を渡すよというものです。

先日付小切手という名前が示す通り、制度上はれっきとした「小切手」です。

しかし、簿記上では先日付小切手を「受取手形」として処理します。

簿記の概念にあてはめた場合その場でお金をもらえないため制度上「小切手」でも、「小切手」ではなく「手形」になってしまうのです。

今日のまとめ

まず簿記の学習で小切手と手形が出てきたら、判定の根拠は「銀行に持ち込んだ時に今すぐ支払ってもらえるかどうか」ということを覚えておいてください。

その上で、小切手も手形も細かい論点がいろいろあります。

そちらについては「最速簿記無料テキスト」や過去のブログにも書いていますのでそちらをご覧頂けると幸いです。