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第8節 訂正仕訳

り:第8節、訂正仕訳について勉強しよう。第8章最後の内容だから、がんばってね。

ケ:はーい。

り:訂正仕訳はその名のとおり、間違った仕訳を正しい仕訳に訂正するために行う仕訳のことだよ。訂正仕訳の処理の手順をしっかり押さえてね。それさえ掴めてしまえば簡単だよ。それじゃ、手順を説明するね。まず、間違った仕訳を取り消す。そして次に、正しい仕訳を行う。以上の仕訳を合わせれば、訂正仕訳になるよ。

ケ:間違った仕訳はどうやって取り消すの?

り:逆仕訳をすればいいんだよ。つまり、間違った仕訳の借方に記入されているものを貸方に記入して、逆に貸方に記入されているものを借方に記入すればいいんだ。具体例を見ればすぐわかるから、例8-21をみよう。得意先から売掛金500円を現金で回収したが、誤って以下のように処理していたので適切に修正しなさい、とあるね。最初に誤った仕訳を確認しておこうか。

ケ:誤った仕訳は、借方・現金500円、貸方・売上500円となっているね。売掛金を回収したんだから、貸方は売上じゃなくて売掛金になっていないとおかしいよね。

り:そうだね。それじゃ、この誤った仕訳を訂正していこう。

ケ:まずは誤った仕訳の逆仕訳を行うんだから、借方・売上500円、貸方・現金500円だね。

り:その通り。次はどうするんだったかな?

ケ:次は、正しい仕訳を行うんだったよね。売掛金500円を現金で回収したんだから、借方・現金500円、貸方・売掛金500円となるね。

り:うん、バッチリ。そのまま最後までやってみよう。

ケ:最後は、今行った2つの仕訳、つまり逆仕訳と正しい仕訳を合わせればいいから、借方は売上500円と現金500円、貸方は現金500円と売掛金500円・・・。あれ?借方と貸方の両方に現金500が記入されちゃう。このままでいいのかな?

り:いいところに気がついたね。借方と貸方の両方に同じ勘定科目が出てきたら、両者を相殺するんだよ。つまり、今回は同じ現金という勘定科目で、しかも金額が500で一緒だから、単純に両者を消してしまえばOK。

ケ:なるほど~。じゃあ、借方と貸方の現金500円を消したあとの仕訳が、訂正仕訳になるんだね。えっと、借方・売上500円の貸方・売掛金500円か。

り:うん、これで訂正仕訳の完成だよ。もう一度、訂正仕訳の手順を確認しておこうね。ケロちゃんよろしく。

ケ:まかせて。まず、間違った仕訳を逆仕訳して取り消す。次に、正しい仕訳をおこなう。最後に、逆仕訳と正しい仕訳を合わせて、訂正仕訳の完成。

り:完璧だね。これで第8章の内容はすべてオシマイだよ。

ケ:いろんな種類の取引が出てきて大変だったな~。

り:そうだね。でも、1つ1つの処理はとても簡単だったでしょ?

ケ:うん、簡単だった。問題集でトレーニングすればすぐ勘定科目も覚えられそうだし、がんばるよ。

り:復習が大事だからね。新しいことを勉強したら、忘れないうちに手を動かして体に覚え込ませようね。それじゃ、今回はここまで。次回もがんばろうね。