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3.利息受取時・支払時
り:今回は利息を受け取ったり支払ったりしたときの処理だよ。計算の要素が入ってくるけど、難しくないから安心してついてきてね。
ケ:う、うん。
り:お金を貸すと利息を受け取ることができて、逆に借りると利息を支払わなければいけなくなるんだ。利息を受け取ったら『受取利息』、支払ったら『支払利息』という勘定科目で処理するよ。どちらも損益計算書の項目に分類されるんだけど、それぞれが収益と費用のどちらに分類されるかわかる?
ケ:もっちろん♪『受取利息』は“やった儲かった!”っていうイメージだから収益、『支払利息』は“うへ~損した・・・”っていうイメージだから費用に分類されるんじゃないかな。
り:えーっと・・・、正解なんだけど、ボク、収益と費用についてそんなイメージの説明したっけ?(笑) まぁ、あながち間違ったイメージじゃないから良しとしよっか。
ケ:オイラの場合、難しい言葉じゃ頭に入らないからこれでいいの。
り:うん。自分の理解しやすい言葉でイメージを持つのは大切なことだからね。よし、それじゃ利息についての計算をみていこうか。
ケ:計算て聞くと拒否反応が…。
り:だから難しくないんだってば(笑) 例5-2をみてごらん。「鹿児島商店は、三重商店から貸付金500円に対する半年分の利息を受け取った。」とあるね。その後の「年利率は4%」っていうところも見逃さないでね。
ケ:この年利率を使って計算するってことかな?
り:その通り!年利率は、貸付金に関して1年間にどれだけの利息を受け取れるかを示しているんだよ。今回の例だと4%だから、貸した500円という金額に4%をかけた数字が、1年間に受け取れる利息の金額になるんだ。
ケ:貸している金額と年利率を掛け算するだけでいいの?それならとっても簡単!もう答え分かっちゃったよ。利息の金額は、500円×4%で20円だね。そして、お金を貸している鹿児島商店は利息を受け取る側だから、「受取利息20円」、お金を借りている三重商店は利息を支払う側だから、「支払利息20円」、でしょ?
り:ん~・・・正解!・・・といいたいところなんだけど・・・、ケロちゃん、大事なことを見落としているよ。例5-2をもう一度確認してごらん。鹿児島商店が受け取った利息って、1年分かな?
ケ:えーっと・・・、あっ!半年分だ。
り:そうなんだ。1年分だったら、さっきのケロちゃんの答えで正解なんだけど、今回は半年分だから、その点も考慮して計算しないといけないんだよ。
ケ:具体的にはどうすればいいの?
り:月割り計算をするんだ。1年間は12ヶ月でしょ?だから、1年分の利息の金額を12で割ると、1ヶ月分の利息の金額が求められるよね。そして、今回は半年分、つまり6ヶ月分だから、1ヶ月分の利息の金額に6を掛けてあげれば半年分の金額が計算出来るよ。答えは10円だね。
ケ:なるほど~。あ、テキストの解説にある計算式で、12ヶ月分の6ヶ月を掛けているけど、これで半年分の金額を出しているんだね。
り:うん、そしてこれが月割り計算ってやつだよ。月割り計算はこのあとの章でもちょくちょく出てくるから、問題集を解いて早目に慣れておいてね。
ケ:はーい。計算と聞いて始めはビクビクしていたけど、りっすん先生の言うとおり難しくなかったから安心したよ。
り:簿記3級では難しい計算なんてほとんどないから気楽にいこう。じゃあ、今回はここまで。今回で第5章の山は越えたから、残りも張りきって勉強しようね。次回は貸付金の回収時と借入金の返済時の処理だよ。
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