簿記の基本である仕訳。
簿記の勉強を始めて間もない頃は、仕訳問題を解く際、この勘定科目は借方・貸方のどっちに記入すればいいの?っと、多くの方が悩んだのではないかと思います。
実際私も簿記の勉強を始めたばかりの頃は勘定科目の意味をきちんと理解していなかったため、よく仕訳の借方と貸方を間違えていました。
そこで今回は、簿記を初めて勉強する方のために、仕訳を切る際の「借方」と「貸方」の簡単な見分け方、考え方を伝授します。
借方・貸方の考え方①勘定科目の意味を理解する
借方・貸方を間違えないための一番有用な方法は、勘定科目の意味をきちんと理解することです。
例えば、間違いやすい勘定科目として『商品券』があります。
商品券勘定は、会社が商品券を発行した場合に使う負債の勘定科目で、発行した商品券を将来お客さんが持って来たときに商品を引き渡さなければならないという義務を示しています。
このようにきちんと勘定科目の意味を理解していれば、商品券を発行した場合は、将来商品を引き渡す義務が発生するんだから、商品券勘定を貸方(負債の増加)に記入しなけらばならないと考えることができます。
借方・貸方の考え方②現金勘定を軸に貸借を判断する
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勘定科目の意味を理解した上で借方・貸方を判断するのが理想的なんですが、初めのうちから全ての勘定科目についてきちんと理解することなんてできませんよね。
大丈夫です。それが普通です。
なので、勘定科目の意味が正確に理解できていなくても、借方と貸方を間違わずに仕訳が切れる方法をお教えします。
ポイントとなるのは、現金勘定です。
現金を受け取ったら借方に現金を記入、現金を支払ったら貸方に現金を記入というやつですね。
これを覚えたら、準備万端です。
あとは次のふたつの考え方さえ覚えておけばOK。
- 現金の出入りがあったときは借方・貸方のうち現金を先に記入して、空いている方に残りの勘定科目を記入する。
- 現金の出入りが無い場合は、仮に現金の出入りがあったものと仮定して問題を考える。
まず1に関してですが、先程の商品券を発行した場合で考えていきましょう。
先程説明したように商品券を発行した場合、将来商品を引き渡す義務を負いますが、発行した時点で代金として現金を受け取っていますよね。
なのでこの現金の部分を先に仕訳します。
借方に現金ですね。
そうすると残っているのは貸方なので、商品券勘定は貸方に記入する。
このように自信のある現金から考えていけば自信を持って仕訳が切れますよね。
次に②に関して。
例えば備品を購入して代金を月末に支払う場合。
正解としては、借方が備品で、貸方が未払金ですよね。
今回は現金の出入りが無いので、仮に現金の出入りがあればと仮定して考えていきましょう。
つまり、備品を購入して代金を現金で支払ったという問題になります。
この場合は現金を支払っているので、貸方に現金と記入します。
そうすると残っているのは借方なので、備品を借方に記入します。
最後に、実際には現金を支払っていないので、貸方の現金を未払金勘定に修正する。
これで正解の仕訳が完成ですね。
どうです?現金を軸にして考えれば、借方か貸方かで悩まないですよね。
借方と貸方で悩んだら、現金に着目して考える。
ぜひ試してみて下さいね!
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