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会社の良し悪しを評価するときのモノサシのひとつに、「利益」の大きさがあります。

利益は会社の収益(売上など)から費用(人件費など)を差し引いた残りですから、基本的には利益が大きいと会社の評価も良くなります。

 

しかし、利益が出ていても会社の状況は悪い場合があります。

例えば、リーマンショックの時を思い出してください。

起こった直後は、景気が悪くなると同様に、赤字を出す企業が多くなりました。

そしてその翌年、景気は悪いままなのに黒字を計上している会社もあったのです。

会社の業績が良くなったから?

たしかに、不景気という向かい風に打ち勝って黒字を出した会社もあるでしょう。

しかし、すべての会社が業績がよくなった訳ではありません。

 

では、業績が悪いのになぜ黒字になるのか。

その謎を解くには、「利益」の意味をしっかりと理解する必要があります。

日本で「利益」と呼ばれているものは「当期純利益」の場合が多いです。これがポイント。

当期純利益とは、当期に取引したすべての収益(利益)から費用(損失)を引いたもので、本業の売上以外にも不動産や株の損益(損失と利益)も含まれます。

極端な話をすれば、景気が悪くて売上が少なかったとしても、株や不動産を売却することで黒字化することができるのです。

 

簿記を勉強すると、財務諸表を読み解くことができるようになります。

財務諸表を見れば、会社の利益の中身を分析できるようになります。

会社の利益の中身が分析できれば、会社の実態が理解できるようになります。

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