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簿記を学ぶと客観的な判断ができるようになります

今日のテーマは会社での立場別の簿記を学ぶことの有用性についてです。

具体的には、経営者、営業職の方、システムエンジニアの方についての簿記の有用性を書いていきます。

まずは全体の総論として簿記を学ぶと客観的な判断ができるようになるよという話です。

 

例えば、新規取引先と取引をするかどうかの判断をするとき、あなたならどのような基準で相手を判断するでしょうか?

風の噂でこの会社は儲かっていると聞いた、所在地が銀座の一等地にある、社長や社員の羽振りが良いなどでしょうか?

勿論、この基準でも間違っていないかもしれませんが、少しふわふわしていると思いませんか?

今挙げた基準はすべて個人の感覚に委ねられるところが大きいです。

 

では、売上高が1,000億で銀座の一等地に時価総額20億の自社ビルがあり、社長の役員報酬が2億円であるとしたらどうでしょうか。

すべて客観的な数字で表しているため、誰が見ても同じ基準になりますよね。

まさにこの客観的な数字を提供するのが簿記の役割です。

実際取引するかしないかは別として、簿記を学習すると数値を基準とした客観的な判断ができるようになります。

経営者の立場での簿記の有用性

簿記は会社内のすべての取引を集約して会社の財産の状況や経営成績を表示するツールです。

要は過去のすべての取引を集約したデータベースとなるわけです。

経営者はこの過去のデータベースに基づいた現状の正確な数字基準での財産の状況と経営成績を知ることができます。

この正確な数字基準をもとにすれば将来の経営計画も立てやすいですよね。

 

例えるなら、今お金がいっぱいあるから新しい商品を開発するための研究をしましょうと言われるより、会社に現金が100億あるからそのうち10億を使い新商品を開発するための研究をしましょうと言われた方が経営者としては了承しやすいはずです。

このように簿記は経営者にとって将来の経営政策を策定するためのツールになるため有用と言えます。

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営業職の方の立場からの簿記の有用性

簿記を学習すると取引会社の業績や経営状況もわかるようになります。

取引相手の経営状況を知っていて、相手が求めている目標利益率を推測できたとしたら、交渉を優位に進められるかもしれません。

また、最近はどんな会社でも倒産の可能性がある時代になってしまいました。

東証一部の会社でさえ潰れる可能性があるのだから恐ろしい限りです。

だから、どんな会社でも「あの会社は大丈夫だろう…」と感覚を信じることは危険です。

 

簿記を学習して取引会社の業績や経営状況を数値として把握していれば、潰れそうな会社と取引をするリスクを回避できるかもしれません。

簿記の知識を生かして、不良債権になる可能性のある取引先を排除して、優良得意先を増やせば高く評価され、重要な仕事が多くなるかもしれませんね。

システムエンジニアの方の立場からの簿記の有用性

システムエンジニアの方のお話は社外・社内関係なく一般論になります。

会計システムやそれに関連するシステムを作成しているシステムエンジニアの方は、簿記の知識がないとまずシステムを作れなくなってしまうので、当然簿記の知識は必要でしょう。

ただ、それ以外のシステムを作成するシステムエンジニアの方は簿記の知識は直接必要ないかもしれません。

しかし、開発には予算が決まっていて工数も限られているでしょうし、その中で依頼者の要求を満たすようなシステムを作成しなくてはなりません。

その中でやり繰りするための管理の道具として、簿記は有用だと考えられます。

本日のまとめ

今日は会社での立場別の簿記の有用性を書いてみました。

勉強して得られるメリットは沢山あるのに対して、デメリットはないと思います。

この機会に一度勉強してみたらいかがでしょうか。

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