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今回は、通販などでよくみる「おまけ」について考えてみよう。

通販のおまけって、「えっ!?そんなにおまけ貰っていいの!?」ってぐらい豪華だよね。

みんなは、「おまけをそんな豪華にして利益って出てるのかな?」って考えたことないかな?

今回はそんなおまけに関する秘密・数字のカラクリについてお話しします。

まずおまけを付けてなぜ激安販売ができるのか?

その秘密は、一言で言えば、普段あまり数が出ない商品(おまけにしている商品)をメインの商品とセットにすることで大量販売できるからなんだ。

簡単な数値で説明するね。

まず単体価格1,000円の包丁(原価700円+利益300円)と、600円の包丁研ぎ(原価300円+利益300円)があるとしよう。包丁は人気商品だけど、包丁研ぎはそれほどでもなく、包丁の3分の1程度の売れ行きだったんだ。

そこで、両者をセットにして、通常価格1,000円+600円=1,600円のところ、今なら包丁研ぎが付いて1,300円として販売してみよう。

どうなるかな?

説明の簡略化のために、通常価格で包丁3本と包丁研ぎ1個を販売した場合と、3セット販売した場合を比較してみよう。

売上高・原価・利益は以下のようになるよ。

        セット         通常販売

 売上    3,900円(※1)     3,600円(※4)

 原価    3,000円(※2)     2,400円(※5)

 利益     900円(※3)     1,200円(※6)

(※1)3,900円=1,300円×3セット

(※2)3,000円=(700円+300円)×3セット

(※3)900円=(※1)−(※2)

(※4)3,600円=1,000円×3本+600円×1個

(※5)2,400円=700円×3本+300円×1個

(※6)1,200円=(※4)−(※5)

どうかな?

両者を比べると確かに別個に販売した方が利益は大きくなっている。

でもこれだけの値引きをしたのに、きちんと利益が出ているし、セット販売だと包丁研ぎの売価が半額の300円になっているにもかかわらず、利益は4分の3です。ということは、あまり売れなくても損はしないし、おまけを付けたことで通常販売より多く売れれば逆に利益が多くなるという結果になるね。

おまけ付き販売って、一見、原価無視の割り引きを行っているように見えるけど、しっかりとした計算に基づいているんだね。

このような販売方法は「バンドルセール」というんだけど、この方法には仕入れ価格を下げる効果もあるんだ。

どういうことかというと、通常販売だと、包丁研ぎは包丁の3分の1しか売れないので、包丁に比べて3分の1しか仕入れることができないんだ。でもこの方法によれば仕入数量は一気に3倍となるから、価格交渉がやりやすくなるというわけです。

その他販売に関する諸経費も安くあがります。別々の物として売った場合と、まとめて1つのものとして売った場合の手間を比べれば一目瞭然ですよね。

みなさんは簿記を勉強して会社の数値に強くなっているわけですから、ぜひこのような「利益感覚」・「コスト感覚」を身につけて下さいね。