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これまで『知ってる?5つの「利益」の話』と題して、第1回目では「売上総利益」について、第2回目では「営業利益」について、そして第3回目では「経常利益」についてお話しました。

今回のお話に入る前に、前回までのお話を少しおさらいしておきましょう。

~売上総利益~

売上総利益は、売上高から売上原価を差し引くことで求められる利益です。

売上総利益=売上高-売上原価

5つの利益のうち、もっとも早い段階で求められる利益でしたよね。

ビジネスの現場では、「粗利益(あらりえき)」や「粗利(あらり)」と呼ばれ、商業ではこれが重視されるということもお話しましたね。

~営業利益~

営業利益は、売上総利益から販売費および一般管理費を差し引くことで求められる利益です。

営業利益=売上総利益-販売費および一般管理費

営業利益は、売上高からそれに直接対応する費用である売上原価を差し引き、ここからさらに売上高と期間的に対応する費用である販売費および一般管理費を差し引くことで求められる利益ですから、会社の本業から得られた利益だといえるということをお話しました。

~経常利益~

経常利益は、営業利益に営業外損益を加味することで求められる利益です。

経常利益=営業利益+営業外損益

経常利益は、本業から得た利益である営業利益と、本業ではないが毎期継続して得られる利益である営業外損益から成り立っている利益であるため、会社が経常的に稼ぐ力を表すことになるんでしたよね。

さて、これまでで5つの利益のうち、3つまでお話しました。

今回は残りの2つの利益のお話をしようと思います。

前回、本業とは直接関連しないけど、毎期継続して生じる収益や費用として「営業外収益」と「営業外費用」を紹介しました。

「毎期継続して」生じるものがある一方、「臨時的に」生じるものも当然あります。

例えば、長期間使用していた土地を売却する場合や、火災などの災害により建物に損害が生じる場合などがあります。

これらは臨時的に生じるものですから、前回お話した「経常利益」に含めることには問題があります。

そこで、臨時的に生じた利益や損失を「特別利益」や「特別損失」として計上することになります。

そして、特別利益から特別損失を差し引いたものが「特別損益」となります。

特別損益=特別利益-特別損失

経常利益に特別損益を加味したものが、4つ目の利益である「税引前当期純利益」です。

さらに、「税引前当期純利益」から法人税等を差し引くと、最終的な利益である「当期純利益」となるのです。

税引前当期純利益=経常利益+特別損益

当期純利益=税引前当期純利益-法人税等

これで5つの利益すべてをお話したことになります。

これまで『知ってる?5つの「利益」の話』と題し、4回にわたって色々な種類の利益についてお話しました。

それぞれの利益の意味を知っていると、会社の損益計算書をこれまでよりもずっと理解出来るようになります。

すなわち、単純に儲かっているか否かだけではなく、本業で稼いでいるのか、それともそれ以外で稼いでいるのかなど、一歩進んだ見方が出来るようになりますよ。

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