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第11節 商品有高帳

1.商品有高帳

り:第11節は商品有高帳だよ。商品有高帳は、商品の受入・払出のつど記入する補助元帳なんだ。これを作成することによって、常に商品の在庫数量を明らかにすることができるよ。商品有高帳では商品を売り上げたときの払出単価を計算したりするんだけど、この払出単価の計算方法には先入先出法と移動平均法という2つの方法があるんだ。

ケ:ん~、まだいまいち内容が掴めないんだけど、とにかく方法が2つあるんだね?

り:そうなんだ。商品有高帳の具体的な記入内容をみながら説明するね。

2.先入先出法

り:まず先入先出法から説明するね。先入先出法は、商品の払出単価を計算する際、先に仕入れた商品から先に払い出したと仮定して計算を行う方法だよ。だから、同じ商品を仕入れた場合でも、単価が違ったら分けて記入するんだ。それじゃ、下の商品有高帳をみながらルールを説明するよ。7月1日の摘要欄には前月繰越とあるね。このように月の始めには前月繰越と記入して、前の月から繰り越されてきた商品を記入するんだ。前の月から繰り越されてきたわけだから、受入欄に記入するよ。受入欄には数量・単価・金額を記入してね。内容をみると、単価100円で10個、合計1000円の商品が繰り越されてきたことがわかるね。そして、残高欄にはもちろん商品の残高を記入するよ。次は、7月4日の内容をみてみよう。摘要欄に仕入とあるね。商品を仕入れてきたときにはこのように摘要欄に仕入と記入するんだよ。仕入れてきたんだから、受入欄に記入だね。内容をみると、単価104円で30個、合計3120円の商品を仕入れてきたことがわかるね。さて、残高欄だけど、ここが1つ目のポイントだよ。先入先出法の場合は、単価が違ったら分けて記入するって説明したよね。だから、前月から繰り越されてきた単価100円の商品と、4日に仕入れた単価104円の商品とに分けて記入するんだ。

ケ:先入先出法の場合は、単価が異なる商品ごとに区別して記入するんだね。わかったよ。

り:よし、次は7月10日の内容をみてね。摘要欄に売上とあるね。商品を売り上げたら、このように摘要欄に売上と記入するんだ。売り上げたってことは商品を払い出したってことだから、払出欄に記入だよ。さて、払出欄の記入だけど、ここの単価が2つ目のポイントだよ。今回10個払い出しているんだけど、単価は100円になっているね。つまり、前月繰越分の在庫を払い出したと仮定しているんだ。

ケ:先入先出法は先に仕入れた商品から先に払い出したと仮定して払出単価を計算するって言ってたもんね。4日に仕入れた単価104円の商品よりも、前月から繰り越されてきた単価100円の商品の方が先に仕入れてきているハズだから、先に前月繰越分が払い出されたと仮定して払出単価を100円としているんだね。

り:うん、その通り。先入先出法を採用している場合の商品有高帳のポイントは2つ。単価が異なる商品ごとにわけて記入することと、先に仕入れた商品から先に払い出されたと仮定して払出単価を計算すること。これをしっかりおさえてね。それじゃ、21日と28日の記入は自分で確認してもらうとして、商品有高帳の締切り方を説明するね。月末・・・今回は7月だから31日に、残高を次月繰越として払出欄に記入。次月繰越の行は赤で記入するのがルールなんだけど、試験では黒の鉛筆で記入してね。受入欄と払出欄の数量と金額の合計を記入。合計する前に区切り線を引いてね。日付欄・受入欄・払出欄・残高欄を二重線で締切る。次の月の月初、今回は8月1日のところに、繰り越した残高を前月繰越として記入。これで1ヶ月の記入が完了だよ。

ケ:これは慣れるまで大変そうだなぁ。

り:ポイントを意識しながらトレーニングすればすぐ慣れるよ。それじゃ今回はここまで。次回もがんばろうね。