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日商簿記検定をはじめ、その先の税理士試験、公認会計士試験にも「絶対使える」電卓の便利な機能とブラインドタッチについて解説します。
電卓にはいろいろな機能がありますが、簿記試験でよく使う機能は2つだけです。
あまり多くの機能を覚えても効率が悪くなるので、お勧めしません。
ブラインドタッチについては、簿記1級以上(税理士、公認会計士試験等)を受験するつもりならなるべく早く身につけた方が良いです。
電卓をたたくスピードが速い方が、時間の制約のある本試験で有利になることは間違いありません。
これから紹介する2つの機能はとても簡単なものですので、是非この機会に覚えて今日から早速使ってみてくださいね。
またブラインドタッチについても、日ごろから意識することで自然と身につきますよ。
電卓の便利な機能①:M(メモリー)機能
文字通り電卓が計算結果を記憶(メモリー)してくれる機能です。
M+、M-、MR、MCのボタンの機能は以下の通りです。
ボタン | 項目名 |
---|---|
M+(メモリプラス) | 直前の数値または計算結果をメモリーに加算します。 |
M-(メモリマイナス) | 直前の数値または計算結果をメモリーから減算します。 |
MR(メモリリコール) | これまでの計算結果を表示します。RMも同じです。 |
MC(メモリクリア) | これまでの計算結果をクリアします。CMも同じです。 |
MRとMCを一つのボタンにしてMRCやMR/MCとしている電卓もあります。
この場合一度押すとMRの機能、もう一度押すとMCの機能です。
個人的にはMRCのボタンは使いにくいのでMRとMCが分かれているものがおすすめです。
使用例
例)100×2+200×4を計算する場合
~電卓の操作~
「1」「00」「×」「2」「M+」
「2」「00」「×」「4」「M+」
「MR」
これで1,000と計算してくれます。
メモリー計算は、「=」を押す代わりに、M+やM-を押して小計を出します。
MRを押して計算結果を確認した後も、メモリー計算を続けることができます。
計算が終わったら必ずMCを押す癖をつけておくとメモリの消し忘れによる計算ミスが減ります。
ここでは、M+とM-をセットで説明しましたが、簿記の試験では最低限M+だけ知っていれば十分です。
乗数の計算について
こちらの機能は、簿記2級・3級試験においては使う機会がほとんどありませんので読み飛ばしてください。
簿記1級以上を受験される方は、おさえた方が良い機能なので是非マスターしてください。
なお、SHARPとCASIOでボタンの打ち方が違いますので注意が必要です。
使用例
例)10年後の価値が600円の土地の割引現在価値を出す場合。ただし利率は3%とする。
SHARPの場合
「1」÷「1.03」「=」「=」「=」…「=」(「=」を10回)
上記で出てきた数字に600をかける。
CASIOの場合
「1.03」「÷」「÷」「1」「=」「=」「=」…「=」(「=」を10回)
上記で出てきた数字に600をかける。
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ブラインドタッチについて
右利きの方で、左手で電卓を打つことを想定して話を進めますが、右手で電卓を打つ場合は左右逆に読み変えてください。
ホームポジションが重要
パソコンのブラインドタッチと同じで、ホームポジションが重要です。
数字の「5」のところにポッチがありますので、ここに中指をセットします。
すると「4」には薬指、「6」には人差し指が自然にセットされます。
親指が右から2番目の列と一番右の列を担当することになります。
あとはその列のボタンは担当の指で押す練習を繰り返していけば自然とブラインドタッチができるようになります。
最初のうちは計算のたびに毎回中指をホームポジションに戻してから打つと打ち間違いが少なくなります。
「半ブラインドタッチ」のすすめ
打ち間違いをなくすという意味では、「半ブラインドタッチ」がおすすめです。
筆者はこっち派です(笑)
指の使い方はブラインドタッチと同じですが、「ときどき目で見て確認」するんです。
そうすることで、ボタンの打ち間違えがかなり減ります。
ブラインドタッチですばやく電卓を打てたとしても、打ち間違えていたら最初からやり直しです。
それでは早く電卓を打つ意味が薄れますよね。
筆者は簿記検定や会計士試験を受験したときも、大手予備校で講師をしていたときも、そして今も「半ブラインドタッチ」で電卓を打っています。
長年電卓を使っていますが、「半ブラインドタッチ」が最速だと確信しています。
さいごに
今回は、簿記検定で使える電卓の機能とブラインドタッチについてお話しました。
さいごに余談ですが、簿記検定・会計士試験・税理士試験の受験程度であれば、今回お話したことをマスターするだけで十分ですからね!
電卓の使い方を解説する本が売られていたりしますが、買う必要はまったくありません。
電卓マスターになる時間があるなら一問でも多く問題を解きましょう!
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