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今回は棚卸減耗損と商品評価損の試験での出題方法及び解き方について説明します。

1.試験での出題方法及び解き方

棚卸減耗損と商品評価損の個々の説明に関しては「棚卸減耗損と商品評価損①」で説明した通りですが、この棚卸減耗損と商品評価損は試験では1つの資料として下記のように出題されます。この問題を解く際は、まず棚卸減耗損を把握し、次に商品評価損を把握します。

この順番が重要なのでしっかり覚えておいて下さい。

例)決算において、売上原価の算定を行う。なお、各数値は以下の資料に従うこと。また、売上原価の算定は仕入勘定により行うが、棚卸減耗損と商品評価損は売上原価に含めないこととする。

【資料】

期首商品棚卸高:¥4,000

期末商品棚卸高:<帳簿棚卸数量>20個 原価@¥300

        <実地棚卸数量>18個 時価@¥250

(仕   入)  4,000   / (繰越商品)  4,000

( 繰越商品 )  6,000※①  / (仕 入)  6,000

(棚卸減耗損)   600※②  / (繰越商品)   600

(商品評価損)   900※③  / (繰越商品)   900

※① ¥6,000 = 20個 × ¥300

※② ¥600 =(20個 − 18個)× ¥300

※③ ¥900 =(¥300 − ¥250)× 18個

(解説)

解答の順番としては、まず先に棚卸減耗損を認識します。今回は2個の棚卸減耗が生じているので、棚卸減耗損は¥600(2個×¥300)となります。そしてこの棚卸減耗分を差し引いた実地棚卸数量分に対して商品評価損を認識します。つまり、時価の下落分¥50(¥300−¥250)に乗じる商品の個数は18個ということです。したがって、商品評価損は¥900(¥50×18個)となります。

2.間違いポイント

この論点は、棚卸減耗損と商品評価損を認識する順番を正しく覚えていないと、どの数値を使ってそれぞれの金額を算定すればいいのか分からなくなります。

そのため、まずは無くなった商品(棚卸減耗)に原価を乗じて棚卸減耗損を計算し、実際に残っている商品(実地棚卸数量)に時価の下落分を乗じて商品評価損を計算するということをしっかり意識しましょう。

この論点はほぼ確実に試験で問われるため、完璧に対応できるようにしておく必要があります。多くの問題を解いて、どのような資料の与えられ方をしても対応できるようにしておきましょう。