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今回は棚卸減耗損商品評価損について説明します。

1.売上原価の算定と期末商品の評価

売上原価の算定とは、3級で勉強した「シークリ・クリシー」の論点です。

2級ではこの仕訳に他に、棚卸減耗(詳細は後述)と商品評価損の仕訳を学習します。

2.棚卸減耗とは

会社の決算に際して、商品の在庫数量を数えたり、古くなったり破損している商品がないかチェックします。この作業のことを棚卸しといいます。

棚卸しをしたときに、帳簿上の数量(帳簿棚卸数量)よりも実際の数量(実地棚卸数量)が少ないことがあります。

この帳簿棚卸数量と実地棚卸数量の差を棚卸減耗といいます。

つまり帳簿上は商品5個あるはずなのに、棚卸ししてみると4個しかないという状態であれば、1個の棚卸減耗が生じているということです。

この棚卸減耗が生じた場合、棚卸減耗の金額を計算し、その分だけ『繰越商品』(資産)を減額します。そして、相手勘定は『棚卸減耗損』(費用)で処理します。

例えば、@¥100の商品が、帳簿上5個あるはずなのに4個しか残っていなければ、1個(5個−4個)分の商品がなくなっていることになります。

そのため、この場合の棚卸減耗損の金額は¥100(@¥100×1個)となります。

(棚卸減耗損)  100 / (繰越商品)  100

なお、この棚卸減耗損は『棚卸減耗損』(費用)として処理する場合と、売上原価に含めて処理する場合があり、後者の場合には、上記の仕訳に追加して、棚卸減耗損を『仕入』(費用)に振り替える仕訳を切ります。

(仕   入)  100 /  (棚卸減耗損)  100

3.商品評価損とは

期末において、商品は原則として原価で評価しますが、時価が原価よりも低くなっている場合には、時価に評価替えを行います。

なお、時価が原価より高い場合には、特に処理を行う必要は無く、そのまま原価評価となります。

この時価が原価よりも低くなっている場合の時価と原価の差額商品評価損といい、これが生じた場合には、その分だけ『繰越商品』(資産)を減額し、相手勘定は『商品評価損』(費用)で処理します。

また、商品評価損は原則として売上原価に含めるため、『商品評価損』(費用)を『仕入』(費用)に振り替える処理も同時に行います。

例えば@100の商品が4個残っているが、当該商品の時価が@¥90であった場合、商品評価損は¥40((@¥100−@¥90)×4個)となります。

(商品評価損)   40 / (繰越商品)    40

(仕   入)   40 / (商品評価損)  40

つまり、この費用の金額だけ『固定資産除却損』(費用)または『固定資産廃棄損』(費用)が大きくなるということです。