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『損益計算書って何だっけ?』シリーズの第2回目では、損益計算書の構成要素である利益に着目し、利益の情報は貸借対照表からも読み取ることができる点と、損益計算書の存在意義についてお話をしました。

貸借対照表からも利益の情報が読み取れるわけですが、損益計算書じゃないとわからない情報があります。

それは、利益がどのように生み出されたかという過程の情報です。

商品を販売することで得た利益なのか、お店の車を売却して得た利益なのかなど、利益が生み出された過程や利益の内訳については、損益計算書じゃないとわからない情報なのです。

ここに損益計算書の存在意義があります。

っていうお話でしたよね。

おさらいはこのくらいにして、今回のお話に入っていきます。

今回は、『損益計算書って何だっけ?』シリーズの第3回目として、損益計算書の構成要素である収益と費用についてお話したいと思います。

収益と費用について、テキストでは次のように勉強しました。

収益:売上などお店の活動の成果

費用:人件費など成果を得るための犠牲

そして、両者の差額が第1回目と第2回目でお話してきた利益(または損失)です。

前回にも登場した八百屋さんの例でお話しましょう。

八百屋さんは野菜や果物などを売ることが商売です。

ですから、一生懸命に商品である野菜や果物などを売ります。

売ることによってお金が手に入りますが、これが八百屋さんにとっての活動の成果であり、収益です。

そして、売るためには当然、売るためのモノが必要ですから、八百屋さんは売るための商品である野菜や果物などを仕入れます。

仕入れるにはお金がかかりますが、これが八百屋さんにとっての成果を得るための犠牲であり、費用です。

仕入れの金額よりも売り上げた金額の方が大きければ、その差額が利益となります。

逆に、仕入れの金額よりも売り上げた金額の方が小さければ、その差額が損失となります。

言い換えれば、犠牲(費用)よりも成果(収益)が大きければ利益犠牲(費用)よりも成果(収益)が小さければ損失です。

実際には、従業員を雇っていれば人件費がかかりますし、電気・ガス・水道も必要でしょうから水道光熱費もかかりますよね。

配達用の車があれば減価償却費の話も登場しますね。

といったように、実務では上記の八百屋さんの事例よりも、収益の中身も費用の中身ももっともっと複雑なわけですが、収益・費用・利益の関係はテキストで勉強したとおり単純なものです。

今回は、『損益計算書って何だっけ?』シリーズの第3回目として、損益計算書の構成要素である収益と費用についてお話をしました。

簡単すぎる内容に感じたかと思いますが、たまには物事をシンプルに考える機会があると良いと思います。

これは勉強にも言えることです。

例えば、問題を解いていて「難しくて手も足も出ない・・・」と感じたときは、いったん深呼吸をして冷静になり、シンプルに考えることを意識してみてください。

と、最後は損益計算書の話からだいぶそれてしまいましたが、今回お話したかったのは実はこれだったりします。