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『貸借対照表って何だっけ?』シリーズの第2回目では、貸借対照表の要素である『資産』・『負債』・『純資産』の中から、『負債』と『純資産』についてお話しました。
第2回目のおさらいを少ししておきましょう。
負債と純資産はどちらもお店に入ってきたお金という点では同じですが、両者は性格が異なり、貸借対照表上での取扱いも異なります。
すなわち、負債は銀行からの借入金など、あとで返さなければならないお金であり、純資産は自分でお店に出資したお金など、あとで返す必要のないお金だというお話でした。
さて今回は、『貸借対照表って何だっけ?』シリーズの第3回目として、貸借対照表の要素である『資産』・『負債』・『純資産』の中から、『資産』についてお話したいと思います。
まずテキストのおさらいです。
資産は現金や建物などお店が保有する財産だと勉強しました。
そして資産の簡単なイメージとして、「あとで現金を受け取ることができるもの」だということも勉強しましたよね。
以下、資産についてもう少し詳しく見ていきましょう。
~資産~
『貸借対照表って何だっけ?』シリーズの第1回目で、お店が調達してきたお金をどのように使っているのかという情報は、資産から読み取ることができるとお話しました。
では、お店はどうしてお金を使うのでしょうか。
売るためのモノを買ったり、営業用の車を買ったり、色々なことにお金を使います。
これはもちろん、儲けるためですよね。
商品を販売するお店で考えるならば、売るためのモノを仕入れてきて、仕入れるために払ったお金よりも高い金額でモノを売ります。
つまり、より多くのお金を獲得するためにお金を使っているわけです。
このような点からも、テキストで勉強したように、資産はあとで現金を受け取ることができるものだということができます。
資産について、よりイメージできるようになっていただけましたでしょうか。
せっかくなので、今回のお題である資産と、第2回目のお題であった負債と純資産の関係について、簡単な事例を使ってお話しちゃいましょう。
~資産・負債・純資産の関係~
[事例]
とあるオジサンが銀行から200円を借入れ、さらに自分のお金を100円出資して八百屋さんをオープンしました。
オジサンは調達してきた300円のうち、100円で商品となる野菜を仕入れ、もう100円を使って配達用のトラックを購入しました。
さて、この事例の八百屋さんの貸借対照表はどうなるでしょうか。
簡単ですね。
資産=300円(商品100円+車100円+使っていないお金100円)
負債=200円(銀行からの借入金)
純資産=100円(自分で出資したお金)
となります。
これらは次の関係が成り立ちます。
資産(300円)=負債(200円)+純資産(100円)
これは『貸借対照表等式』といわれ、お店が調達してきたお金とその使いみちを表し、調達してきたお金の合計額と使っている(今後使われるお金も含む)お金の合計額が必ず一致するという関係を示しています。
今回は、貸借対照表の要素である『資産』・『負債』・『純資産』の中から、『資産』についてお話しをし、さらに『資産』・『負債』・『純資産』の関係についてお話しました。
『貸借対照表って何だっけ?』と題し、シリーズ3回を通して貸借対照表とその構成要素についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回、貸借対照表を題材にしたわけですから、次回のシリーズはもちろんアレです。
お楽しみに!