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第3節 帳簿の締切
り:それじゃ最後の第3節で帳簿の締め切りについてみていくよ。決算の最後は帳簿の締め切りを行うんだ。締切るっていうのは、簡単に言えば、当期と次期の区切りを設けることだよ。帳簿締め切りの流れはテキストの図の①から④の流れになるんだ。まず、収益・費用の各勘定を損益勘定に振替える。次に損益勘定を資本金勘定に振替える。そして、収益・費用・損益勘定を締切る。最後に資産・負債・純資産の各勘定を締切る。
ケ:4段階に分かれてるんだね。
り:そうだね。この流れを具体例で説明するね。まず決算整理後の各勘定残高がテキストのようにあったとしよう。現金400円、売掛金450円、買掛金150円、資本金500円、売上400円、仕入200円だね。まずは①、収益・費用の各区勘定を損益勘定に振替えるんだ。
ケ:損益勘定って何なの?
り:損益勘定は集合勘定と呼ばれる勘定で、収益や費用をこの損益勘定に集めて、差額として利益または損失を計算するんだ。まあ簡単に、収益・費用を集める勘定だというイメージを持ってればいいよ。
ケ:はーい。
り:今回、収益・費用はそれぞれ売上400円と仕入200円だから、これらを損益勘定に振り替えるんだ。仕訳としては、借方、売上400円、貸方、損益400と借方、損益200円、貸方、仕入200円だね。この部分は大丈夫かな?
ケ:うん。その仕訳をきることで、売上、仕入勘定はゼロになって、損益勘定の残高、貸方200円になるってことだよね。
り:その通り。じゃあ次のページ。②では損益勘定を資本金勘定に振り替えるんだ。
ケ:損益勘定を資本金勘定に振り替える?
り:そう。今回、損益勘定は貸方残高200円になってる、つまり利益200円を獲得したってことだよね。
ケ:うん。売上400円、仕入200円の差額だから、利益200円だね。
り:この残高を資本金勘定に振り替えるから、借方、損益200円、貸方、資本金200円という仕訳をきるんだ。
ケ:えっと、そうすると、損益勘定はゼロになって、資本金勘定が200円増えるのか。
り:そうだね。
ケ:なんでこんなことするの?
り:実は、売上や仕入のような損益項目っていうのは、一会計期間の数値だから残高を繰り越すことが出来ないんだ。
ケ:ん〜会計期間ごとにリセットされちゃうってこと?
り:そう。これに対して、資産・負債・純資産といった貸借対照表項目は残高を次期に繰り越すことができるんだ。例えば、期末に現金の残高が100万円だったら、次期の初めには現金100万円になってないとおかしいでしょ。
ケ:たしかにそうだね。
り:だから、①の部分で損益項目を損益勘定に集めて、②の部分でそれを、次期に繰り越すことができる資本金勘定へ振り替えたんだ。
ケ:なるほどね。でもなんで資本金に振り替えるの?
り:資本金っていうのは、会社を始めるときに元手となった部分。つまり会社のお金だっていう話をしたよね。
ケ:うん。これを使って商売をするんだったよね。
り:そう。今回の例では、その元手が500円で、当期に200円の利益を獲得したってことだよね。ってことは、次の期は元手の500円と当期稼いだ200円を合わせた、700円を使って商売をすることができるよね。
ケ:たしかに。
り:だから、当期稼いだ分の200円は資本金勘定に振り替えるんだ。
ケ:へ〜。
り:理屈はとりあえずおいといてもいいから、資本金に振り替えるってことはおさえておいてね。
ケ:はーい。
り:じゃあ次は③、収益・費用・損益勘定を締切る。ここまでの処理で、損益項目の勘定残高がゼロになってるっていうのは大丈夫だよね。
ケ:うん。収益・費用勘定を損益勘定に振り替えて、損益勘定は資本金勘定に振り替えたもんね。
り:そうそう。そしたら最後にここで終わりですよってシルシをつけるんだ。それが、それぞれのT勘定の一番下にある二重線。この二重線が締切ったっていうシルシなんだ。
ケ:あっ、これって帳簿のとこでやったやつだよね。
り:そうだね。各勘定もこれで締め切りを行うんだ。最後に④。資産・負債・純資産の各勘定を締切る。
ケ:ここも二重線で締切ればいいの?
り:ここはそれプラス、もう一手間あるんだ。資産・負債・純資産の各勘定は残高を次期に繰り越さないといけないから、繰り越した後に二重線で締切るんだ。
ケ:繰り越す?さっき現金勘定を使って説明してくれたことだよね。
り:そう。繰り越す方法は、各勘定のT勘定をみて欲しいんだけど、現金勘定を例にあげると、貸方側に次期繰越400円って記入されているよね。
ケ:うん。他の勘定にも同じように次期繰越ってあるよ。
り:これらを記入して、あとは二重線で締切れば、帳簿の締め切りは完成だよ。どう?行ってる作業自体は難しくないよね?
ケ:うん。大丈夫だと思う。
り:この章で勉強した、貸借対照表・損益計算書の作成と帳簿の締め切りは、とても重要な作業なんだけど、3級の試験上はそんなに重要性が高くないんだ。
ケ:そうなんだ。
り:まずは試験に合格することが重要だから、ここをしっかりおさえる前に、試験上重要な、これまで勉強してきた各論点や精算表の作成などをしっかり復習してね。
ケ:はーい。
り:これまでレッスンにあわせて問題集を進めてきてくれたと思うけど、問題集には模擬試験問題っていうものがあるから、これも絶対にやっておいてね。
ケ:模擬試験問題?
り:そう。これは実際の試験と同じ形式の問題なんだ。試験に合格するためには、本試験と同じ形式の問題に慣れておく必要があるからね。絶対にやるように。
ケ:はーい。
り:じゃあケロちゃん、長かったけど、これで3級のレッスンはおわりだよ。よく頑張ったね、おつかれさま。
ケ:りっすん先生、どうもありがとうございました。
り:ケロちゃんが試験に合格できるよう祈ってるよ。
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