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簿記試験に関して言えば誰でも合格できる!!
どんな資格試験においても、しっかり対策を建てて勉強をすれば、合格率に関係なくほぼ合格できるでしょう。
その中でも特に日商簿記検定に関して言えば、仕訳というルールを覚えて集計を行い、試算表や精算表さらには貸借対照表や損益計算書を作るだけですので、他の試験より誰でも合格できる可能性が高いと言えます。
簡単に言えば一定のルールを覚えて、集計するだけなので、頭の良し悪しは全く関係ない試験だと言って良いと思います。
本試験日までに仕訳というルールと貸借対照表や損益計算書を作るための集計のテクニックをただひたすら練習して覚えていけば、その先に合格はあります。
そこでより効率的でスピィディーに日商簿記検定に合格するために、今回から2~3回で簿記検定(日商簿記3級こだわらず、簿記検定全体です)の合否を左右してしまうちょっとした勉強方法の注意点を紹介します。
まずは仕訳という簿記独特のルールについて
簿記は仕訳という独特のルールに従って、会社に起こった取引を表現すること(起票といいます)から始まります。
簿記の仕訳というのは、長い年月かけて先人達が行ってきた記帳の方法を徐々にルール化しただけです。
人が考えたルールなので、理論の筋道というものがあるのですが、人によっては感性に合わず、違和感を感じる道筋もあったりします。
また、仕訳は先人達が考えたルールですが、必ずしも単純明快なものだけではありません。
例えば、簿記3級に出題される決算整理の仕訳である
仕入×××/繰越商品×××
繰越商品×××/仕入×××
一体なぜこんな仕訳を行うかをご存じでしょうか?
答えは仕入という勘定で売上原価を算定するためと前期末からの繰越されている繰越商品を当期末の金額に修正するための2重目的なのですが、後日詳しくブログで書きたいと思いますので今日はこの辺で…
この仕訳の意味を知るのは早くて日商簿記3級の本試験前にすべての知識がパーフェクトに身についた段階、もしくは日商簿記3級に合格して日商簿記2級の勉強を始めた段階でしょうか…
長くなりましたがまとめると、簿記の仕訳というルールは①自分自身の感性に合わないものがある、②理論の筋道が難しくて最初に勉強した時には難しくて分からないものがあるということになります。
仕訳のルールを確認するのがテキストです!!
仕訳のルールを確認するために、まず使用するのがテキストです。
ただ、簿記に関して言えば、どんなに頭が良い人でも、テキストを一読してすべての内容を理解することは不可能です。
理由は先ほどあげた2点です。
1つ目はご自身の感覚と合わない考え方をするところがあるから。
これは頭が良い人ほど逆にぶつかる壁になると思います。
理論が飛躍している筋道やバランスを欠いた筋道だと思える仕訳も今後は結構出てきます。
その時にルールだからしょうがない程度で、割り切って仕訳を暗記してしまうことも重要になってくるでしょう。
2つ目は単純にテキストで詳しい説明をしていない箇所があるから。
これはどんなテキストを使ってもそうですが、明らかに初学者に難しい論理は結論の仕訳だけ書いておいて、詳しい説明は割愛している箇所があります。
決して説明がめんどくさいからという理由ではなく、前提条件としての論点がその時点では不足しているため説明してもかえって混乱させてしまうので、説明を省いて試験に出る結論だけ記載していたりします。
テキストでの勉強方法の注意事項
ここからが今日の本題で、簿記試験の合否を分けるテキストでの勉強方法の注意事項です。
一言でいうと「テキストを読んであまり理解できなくても、次に進め!!」ということです。
もっと言うと、「テキストの80%が分かったら、次の章に進め!!」というこでしょうか。
あとの理解不能な20%分は後から徐々に理解できるようになります。
100%の理解を求めて何度も同じテキストを読み返すというのはやめましょう。費用対効果が著しく悪くなります。
80%理解できたら次の章に行き、すべての章が終わったら問題集を通して残り20%の理解を深めながら、集計のテクニックを磨きましょう。
ただ、もう一つだけ注意点。特に本試験まで残り時間の少ない人が陥りがちなのですが、一読してあまり理解できなくても、どんどん次の章に行こうとする方がいます。
これはその先の章で前の章の知識をもとにして論理が展開する可能性も充分あるため、先に進むにつれてどんどん内容が分からなくなっていきます。
これでは、テキストを目で追っているだけで全く時間の無駄になるので、その場合は戻って勉強し直す勇気も身につけましょう。
今日は簿記試験の合否を分けるテキストでの勉強方法の中事項について紹介いたしました。
次回は第2段で『簿記試験の合否を分ける問題集での勉強方法の注意事項』を書いて行きたいと思います。