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貸付金・借入金説明図

貸付金とは、金銭を貸し付けた場合に、後日受け取ることができる金銭債権を処理するための勘定科目です。

借入金とは、金銭消費貸借契約により、金融機関などからお金を借り入れた場合の金銭債務を処理するための勘定科目です。

 

貸付金・借入金ともに契約期間が1年以内のものと契約期間が1年超のもので期末日後1年以内に期限が到来するものについては流動資産・流動負債で処理し、それ以外のものについては固定資産・固定負債で処理します。

貸付金・借入金の取引の流れの図

借入金・貸付金の流れ図

貸付時・借入時の処理

取引先とお金の貸し借りを行った場合、貸付側では、あとでお金を返してもらえる権利が生じるため『貸付金』(資産)として処理します。

これに対し、借入側では、あとでお金を返す義務が生じるため『借入金』(負債)として処理します。

仕訳としては次のものを覚えておけば大丈夫です。

仕訳

例:鹿児島商店は、三重商店に対して現金500円を貸し付けた。

・鹿児島商店(貸付側)

(借)貸付金 500円/(貸)現金 500円

・三重商店(借入側)

(借)現金 500円/(貸)借入金 500円

利息受取時・支払時の処理

お金を貸した場合には利息が発生し、貸付側が利息を受取った場合には『受取利息』(収益)として処理します。

これに対し、借入側が利息を支払った場合には『支払利息』(費用)として処理します。

なお、利息は貸付・借入金額(元本)に年利率を乗じて1年分を計算し、必要に応じて月割り計算を行います。

仕訳としては次のものを覚えておけば大丈夫です。

仕訳

例:鹿児島商店は、三重商店から貸付金500円に対する半年分の利息を現金で受取った。なお、年利率は4%である。

・鹿児島商店(貸付側)

(借)現金 10円/(貸)受取利息 10円

・三重商店(借入側)

(借)支払利息 10円/(貸)現金 10円

半年分の利息の金額は、以下のように計算します。

500円(元本金額)×4%(年利率)×6ヶ月/12ヶ月=10円

回収時・返済時の処理

お金の貸し借りを清算した場合には、回収側では『貸付金』(資産)を取り崩す処理を行い、返済側では『借入金』(負債)を取り崩す処理を行います。

仕訳としては次のものを覚えておけば大丈夫です。

仕訳

例:鹿児島商店は、三重商店から貸付金500円を現金で回収した。

・鹿児島商店(貸付側)

(借)現金 500円/(貸)貸付金 500円

・三重商店(借入側)

(借)借入金 500円/(貸)現金 500円

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