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第5節 商品券と他店商品券

1.商品券の発行

り:第5節では、商品券にまつわる処理を勉強するよ。デパートなどが商品券を発行した場合、あとでお客さんが商品券を持ってきたときに商品を渡さないといけないよね。つまり、商品券を発行すると、あとで商品券と引き換えに商品を引き渡す義務を負うことになるんだ。だから、商品券を発行したときには“商品券”という負債の勘定科目で処理するよ。まずは例8-13で商品券を発行したときの仕訳を確認しよう。商品券500円を発行し、代金は現金で受け取った、とあるね。

ケ:商品券を発行したら“商品券”という勘定科目を使うんだったね。これは負債に分類されるから、貸方・商品券500円だね。そして、代金は現金で受け取っているから借方・現金500円。

り:そうだね。ここで注意してほしいことが1つあるんだ。それは、商品券を発行したこの段階ではまだ商品を引き渡していないから、売上を計上することは出来ないってことだよ。

ケ:商品券を発行したときは売上を計上しないんだね。気をつけるよ。

り:次に例8-14をみよう。お客さんが持ってきた商品券と引き換えに、商品を渡したときの処理だよ。商品500円を売上げ、代金のうち300円は当店発行の商品券を受け取り、残金200円は現金で受け取ったとあるね。

ケ:商品を引き渡した段階で売上を計上するんだったね。500円の商品を引き渡しているから、貸方・売上500円。そして、代金のうち300円は当店発行の商品券を受け取っていて、その分だけ商品を引き渡す義務が減るから、借方・商品券300円。さらに、残金200円を現金で受け取っているから、借方・現金200円だね。

り:うん。売上を計上するタイミングもしっかり掴めているみたいだね。

ケ:商品券の処理はバッチリ。次に進もう。

り:待ってケロちゃん。商品券の勉強はまだ終わってないよ。今確認したのは、当店が発行した商品券の処理だったけど、次は他店が発行した商品券の処理を確認するよ。

2.他店商品券の受け取り

ケ:他店が発行した商品券について、当店が処理する必要があるの?

り:商品券の中にはいくつかのデパートで共通して使えるものもあるよね。

ケ:あ~、商品券の裏に使えるお店の名前がたくさん書いてあったりするね。

り:そう。ということは、他店が発行した商品券が当店で使われることもあるってことだよ。

ケ:なるほどね~。でも他店が発行した商品券を当店で使われちゃったら、ただで商品をあげることにならない?だって、お金もらってないもん。

り:そうだね。だから、他店が発行した商品券を受け取ったら、発行したお店に対して、その商品券の金額分だけあとで代金を請求することができるんだ。

ケ:それなら問題ないね。他店が発行した商品券を受け取ったら、勘定科目は何を使うのかな?

り:“他店商品券”という勘定科目を使うよ。あとで代金を請求できるんだから、資産に分類されるってことは大丈夫だよね。例8-15をみてね。商品400円を売上げ、代金として他店発行の商品券を受け取ったとあるね。

ケ:まず商品400円を売り上げているんだから、貸方・売上400円。そして、代金として他店発行の商品券を受け取っているから、借方・他店商品券400円だね。

り:うん、その通り。それじゃ、次に商品券の精算の処理をみようね。

ケ:受け取った他店発行の商品券の分の代金をもらうんだね。

り:そうなんだけど、当店が他店発行の商品券を受け取ったのと同じように、他店が当店発行の商品券を受け取っていることもあるよね。だから、他店発行の商品券を換金したいときは、商品券の交換会に行くんだよ。そこで当店が持っている他店発行の商品券と、他店が持っている当店発行の商品券を交換するんだ。両者で差額が生じたときは現金などで精算するよ。例8-16をみてね。当店が所有する栃木商店発行の商品券400円と、栃木商店が所有する当店発行の商品券300円を交換し、差額は現金で精算したとあるね。

ケ:当店が所有する栃木商店発行の商品券が他店商品券にあたるよね。まずこれを渡すから貸方・他店商品券400円。そして、栃木商店が所有する当店発行の商品券を受け取るから、借方・商品券300円。最後に、当店が引き渡した他店商品券の金額の方が大きいから、つまり、当店の方が多く払っているから、差額の100円を現金で受け取ることになるね。だから、借方・現金100円。

り:うん、良く出来たね。これで商品券の内容は終わりだよ。それじゃ、今回はここまで。次回もがんばろうね。

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