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り:前々回の減価償却の仕訳の続きを確認していこう。借方が減価償却費になることは確認済みだから、残るは貸方だね。ケロちゃん、建物にかかる減価償却費を500円計上する場合、仕訳はどうなると思う?
ケ:借方は「減価償却費500」だね。さっき教えてもらったからわかるよ。問題は貸方だね。建物の価値が減った分、帳簿価額を減らせばいいんだから、貸方は「建物500」になるんじゃないかな。
り:うん、大正解!
ケ:それじゃ、次進もう♪
り:待って待って(笑) 正解なんだけど、まだ話の続きがあるんだよ。減価償却の記帳方法、すなわち仕訳の方法には2つあって、今ケロちゃんが答えてくれたのは、直接法っていうやり方なんだよ。例7-2を見て。貸方に建物と仕訳することによって建物の帳簿価額を直接減らしているよね。だから直接法っていうんだよ。
ケ:仕訳のやり方が2つあるのか~。もう1つはどんな方法なの?
り:間接法っていうんだ。さっきの例をそのまま使うと、直接法の場合、貸方に建物と記入することで、建物の帳簿価額を直接減らしたよね。間接法の場合、『減価償却累計額』という勘定科目を使うんだ。建物の場合には『建物減価償却累計額』、備品の場合には『備品減価償却累計額』という勘定科目を使うこともあるから、問題をよく確認してね。例7-3の仕訳を見てごらん。例7-2にある直接法の仕訳と比べると、貸方の勘定科目が『建物減価償却累計額』になっているだけだね。
ケ:直接法も間接法も仕訳は簡単だね。だけど、同じ減価償却の仕訳なのに、違うやり方で記入しちゃっていいのかなぁ。仮に5000円で建物を買ってきて、その後500円の減価償却費を計上したとすると、直接法の場合は建物の帳簿価額を500円減らすから4500円になるけど、間接法は建物の帳簿価額を減らさないから5000円のままだよね。どちらの方法を使って仕訳するかで建物の金額に違いが出てきちゃうよ。
り:ケロちゃん、するどいね~。たしかに貸借対照表の建物の金額に違いが生じるよね。だけど、結果は同じなんだよ。間接法では建物の帳簿価額を直接的には減らしていないけど、減価償却累計額は資産のマイナスを表す勘定科目だから、間接的に建物の帳簿価額を減らしていることになるんだ。
ケ:そういうことか~。減価償却累計額は、資産のマイナスを表しているんだね。それなら確かに直接法と間接法とで結果は同じってことになるね。
り:納得してもらえたみたいだね。それじゃ、今回はここまで。次回もがんばろうね。
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