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り:今回からは第6章、有価証券についてみていくよ。

ケ:はーい先生、有価証券って何ですか?

り:うん、まずはそこから説明しないとね。1の「取引の流れ」については復習のときに見てもらうとして、2に進もう。

2.有価証券とは

り:有価証券ていうのは、株式会社が発行する株式や社債、国が発行する国債などなど、価値のある証券のことを言うんだよ。社債や国債などをまとめて“公社債”ということもあるからね。そして、有価証券は保有する目的に応じて処理が決められているんだけど、3級では売買目的で保有するケースだけ学習するよ。ちなみに売買目的のイメージだけど、安く買って高く売ることによって儲けちゃおう、っていう感じかな。

ケ:それはわかりやすい目的だね(笑) 実はオイラもその売買目的ってやつで株を持っていたことがあるんだよね~。

り:儲かった?

ケ:・・・。

り:えーっと・・・、次に進もうか(汗)

3.売買目的有価証券購入時

り:売買目的で有価証券を買ったときの処理だよ。例6-1を使って確認しよう。「売買目的でS社株式10株を1株当たり100円で購入し、代金は購入手数料100円とともに小切手を振り出して支払った。」という問題だね。

ケ:あ、小切手を振り出したときの処理は2章で勉強したからわかるよ。貸方に『当座預金』と記入するんだったよね。金額は~・・・、まず1株当たり100円の株式を10株買ったんだから100円×10株で1000円。これに購入手数料100円を足して1100円だね。

り:その通り!あとは借方だね。売買目的で有価証券を買ったときは、『売買目的有価証券』という勘定科目を使うよ。そのまんまの名前だね(笑)そして、買うためにかかった金額で記入するんだよ。ケロちゃんが答えてくれた貸方の金額と同じ、つまり1100円だね。

ケ:あれ?購入手数料の100円も『売買目的有価証券』で処理しちゃっていいの?

り:うん。そこがポイントなんだよ。買うためにかかった金額のことを「取得原価」っていうんだけど、これには株式や国債それ自体の金額だけじゃなくって、買うためにかかった購入手数料などの付随費用も含めて計算するんだよ。

ケ:なるほど~。有価証券を買うためにかかった金額を『売買目的有価証券』として処理するんだね。

り:これで買ったときの処理はもう大丈夫そうだね。一応確認だけど、『売買目的有価証券』は資産・負債・純資産、収益・費用のうち、どの項目に分類されるかわかる?

ケ:有価証券は売ればお金がもらえるんだから、資産だよね。「あとでお金を受け取れるもの」っていう資産のイメージにピッタリだもん。

り:うん、そうだね。新しい勘定科目が出てくる度に、どの項目のイメージに合うか考えてみてね。イメージだけでほとんどの勘定科目の分類ができちゃうよ。それじゃ、今回はここまで。次回もがんばろうね。

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