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3.商品返品時
り:今回は商品返品時の処理についてみていくよ。商品を仕入れた場合に、注文した商品と違う商品が届いてしまう場合があるんだけど、こんな場合には、商品を返品することになるよね。このことを「仕入戻し」っていうんだ。
ケ:「仕入戻し」か〜。普通に「返品」て言っちゃダメなの?
り:意味は同じなんだけど、問題でどちらの言葉が使われるかわからないから、「仕入戻し」っていう言葉にも対応できるようにしておいてね。まあ、「仕入戻し=返品」っていうイメージが持てればOKだよ。そして、仕入戻しがあった場合の処理なんだけど、商品を仕入れたときの仕訳を取り消すだけだよ。
ケ:取り消す?
り:そう。つまり、返品した金額分だけ逆仕訳を行うんだ。例3-3をみてごらん。「以前、100円で掛仕入れした商品に一部品違いがあったため、50円分を仕入先に戻した。」という問題だね。つまり、50円分を返品したんだね。この場合には、仕入れたときの仕訳を取り消すことになるんだけど、ケロちゃん、仕入れたときの仕訳はわかるかな?
ケ:「100円で掛仕入れ」なんだから、借方「仕入100円」、貸方「買掛金100円」じゃないの?
り:正解!じゃあ、問題で問われている返品時の処理はどうなる?
ケ:え〜っと、たしか逆に仕訳をすればいいんだよね。だから、借方「買掛金100円」、貸方「仕入100円」じゃない?
り:あれっ、商品って全部返品したんだっけ?
ケ:あっ、借方「買掛金50円」、貸方「仕入50円」だ!
り:そうそう。金額を間違わないようにね。どう簡単でしょ?
ケ:うん!
り:返品したときの処理がわかれば、次の代金値引時の処理も簡単だよ。
4.代金値引時
り:実は、代金値引時の処理は返品時の処理と同じなんだ。
ケ:仕入れたときの仕訳の逆仕訳ってこと?
り:そう。どちらも処理は同じなんだけど、別の取引だから、それぞれの取引のイメージはちゃんと持てるように意識してね。
ケ:値引きのイメージ?値引きって安くしてもらうことじゃないの?
り:そうそう。じゃあ、なんで代金を安くしてもらうのかなんだけど、理由は色々あるけど、例えば、仕入れた商品に傷や汚れがある場合なんかは値引き、つまり代金を一部まけてもらうことがあるんだ。そして、仕入の際に値引きしてもらうことを「仕入値引」というから、この言葉も知っておいてね。
ケ:仕入値引だね。そのままの言葉だから大丈夫だと思う(笑)
り:処理はさっき言った通り返品時の処理と同じだから、例3-4は自分で確認しておいてね。
ケ:は〜い。
り:じゃあ最後に、買掛金決済時の処理を確認するよ。
5.買掛金決済時
り:「買掛金の決済」というのは、掛けで仕入れた商品の代金を実際に支払うことをいうんだ。買掛金の決済を行えば、その後に代金を支払う必要はないから、『買掛金』という負債を取り崩すんだ。
ケ:えっと、『買掛金』を取り崩すってことは、『買掛金』を借方に記入するのかな?
り:そうだね。例3-5をみてごらん。「買掛金100円を小切手を振り出して支払った。」という問題だけど、まず100円の小切手を振り出しているから、貸方「当座預金100円」だね。そして買掛金を決済してるんだから、借方「買掛金100円」。
ケ:うん。この処理は簡単だね。
り:これで第1節の内容は終わりだよ。次回は、第2節で商品の売上に関する処理を勉強するからね。
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