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2.商品購入時(前回の続き)

り:前回は商品を掛で仕入れたときの処理について勉強したね。今回はそれに関連して、ちょっと複雑な話をするね。テキストの例3-1の下の文章をみて。ここには商品を仕入れる際にかかる運送料や手数料といった費用の処理について書かれているんだ。まず、商品を仕入れる際にかかる費用のことを「仕入諸掛り」と言うから覚えておいてね。

ケ:「仕入諸掛り」だね。

り:仕入諸掛りは、購入した側と販売した側のいずれがこれを負担するかによって処理が異なるんだ。だから、どっちが仕入諸掛りを負担しているのかをまず意識してね。

ケ:商品の運送料なんかを売った人が負担するのか、買った人が負担するのかってことだね。わかった。

り:まずは、仕入諸掛りを仕入側、つまり当店が負担する場合についてみていくよ。この場合には、仕入諸掛りの金額を仕入の金額に含めて処理するんだ。この仕入諸掛りも含めた仕入にかかった金額全体のことを『仕入原価』というから、この言葉も知っておいてね。

ケ:仕入原価か〜。覚える言葉が多いね(汗)

り:そうだね。でも、言葉を知らないと問題をきちんと把握できないから、しっかり覚えようね。

ケ:は〜い。仕入諸掛りを購入した側が負担する場合には、仕入諸掛りの金額を『仕入』の金額に含めて処理する。そして、その金額を仕入原価っていうんだね。

り:そう。じゃあ、次は販売側が負担、つまり先方が負担すべき仕入諸掛りを当店が立て替え払いした場合についてみていくよ。

ケ:相手が負担すべきものを自分が代わりに支払ったってこと?

り:そう。相手が負担すべきなんだけど、一旦立て替え払いしておくことがあるんだ。この場合には、立て替えたお金を後で返してもらうか、もしくは当店が支払うべき買掛金をその分減額してもらうんだ。どちらによるかで、処理が少し異なるからね。

ケ:ここでもまた処理が2つ出てくるのか。

り:がんばろうね。まず、立て替えたお金を後で返してもらう場合は、お金を受け取ることができるっていう権利が発生するから、資産を認識することになるんだ。具体的には、この権利を『立替金』という勘定科目で処理するんだ。次に、買掛金を減額してもらう場合だけど、こっちは仕入時に計上する買掛金の金額を減らせばOKだよ。

ケ:ん~頭のなかで整理できないよ・・・。

り:じゃあ、次回、例3-2を使って具体的に仕訳の形をみていこうね。今回はここまで!

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