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みんな、こんにちは!
りっすん先生だよ♪

今回は、売買目的有価証券に関する収益(または費用)の認識について説明するよ。

売買目的有価証券に関する収益(または費用)を認識する時点としては、配当金・利息を受取った時と、決算時、そして売却時があるんだ。

●配当金・利息受領時

株式を保有している場合には、配当金を受取ることができるんだ。この配当金は、会社が稼いだ利益を株主に分配したものだとイメージしてね。

これに対して社債を保有している場合には、利息を受取ることができるんだ。
この利息は、お金を貸した場合(貸付金)の利息と同じイメージを持てばOKだよ。

これら配当金・利息を受取った場合には、その時点で収益を計上するんだ。
配当金を受取った場合には『受取配当金』(収益)、利息を受取った場合には『有価証券利息』(収益)という勘定科目で処理するよ。
売買目的有価証券に関する利息を受取った時は、『受取利息』(収益)ではなく『有価証券利息』(収益)として処理するから間違わないよう注意してね。

●決算時

有価証券はその価値が常に変動しているんだ。
例えば会社の株価を考えて欲しいんだけど、これって常に変動してるよね。
だから購入した時の価格と決算時の価格(時価)は通常異なるんだ。そして売買目的有価証券の場合、この価格の変動分は決算時に、当期の損益として認識してあげるんだ。

この場合、利益が出ているのであれば『有価証券評価益』(収益)、損失が出ているのであれば『有価証券評価損』(費用)として処理するんだ。

具体例:

【評価益の場合】

決算にあたり、売買目的で保有するA社株式(帳簿価額700円)を期末時価1,000円に評価替えした。

(売買目的有価証券)300/(有価証券評価益)300

【評価損の場合】

決算にあたり、売買目的で保有するA社株式(帳簿価額700円)を期末時価500円に評価替えした。

(有価証券評価損)200/(売買目的有価証券)200

●売却時

売却した場合には、売買目的有価証券の帳簿価額より売却価額の方が高ければ『有価証券売却益』(収益)を、逆に低ければ『有価証券売却損』(費用)を認識するんだ。

具体例:

【売却益の場合】

売買目的で保有するA社株式(帳簿価額700円)を1,000円で売却した。
なお、代金は現金で受取った。

(現金)1,000/(売買目的有価証券)700
/(有価証券売却益)300

【売却損の場合】

売買目的で保有するA社株式(帳簿価額700円)を500円で売却した。なお、代金は現金で受取った。

(現金)500/(売買目的有価証券)700
(有価証券売却損)200 /

処理自体はどれも難しくないけど、使う勘定科目には注意してね。

有価証券もこれで怖くない!

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